マテ茶の効果と効能は?

マテ茶はもともと、肉を日本人の3倍食べる・野菜はあまり食べないというラテンアメリカ地域で、人々の健康をサポートしてきた伝統的なお茶です。その高い栄養成分と健康効果で、100万人のロイヤルゼリー・飲むサラダとも呼ばれています。
マテ茶には、24種類のビタミン・ミネラル、15種類のアミノ酸や抗酸化物質が含まれています。ミネラルに関しては、ウーロン茶の28倍のカルシウム、20倍のマグネシウム、3倍の亜鉛、20倍の鉄分という抜群ぶり。ビタミンについても、ビタミンA、ビタミンB群、フラボノイド、葉緑素など、心身の疲労を和らげる成分がたっぷりと含まれています。
また、特筆すべき成分のひとつにマテインがあります。マテインは、テオフィリンとテオブロミンの混合体で、利尿作用や血管を拡張する効果があります。これらの成分がもたらす、ダイエットと美容にうれしいマテ茶の効能を以下にリストアップしてみました。
- ダイエット効果:マテ茶には、脂肪を吸収する膵リパーゼという物質の働きを抑制する作用があります。そのため、血中の中性脂肪を減らし、身体に蓄積しにくくなります。マテ茶に含まれるマテインには、食欲を抑制する効果も期待できます。
- アンチエイジング効果:マテ茶にはワインの5倍、緑茶の3倍ともいわれるポリフェノールが含まれています。強い抗酸化力で、血管や脳細胞の老化防止が期待できます。
- デトックス効果:マテインを構成するテオフィリン・テオブロミンが血管を拡張するため、血流が良くなり老廃物を排出しやすくなります。レタスの25倍含まれているという食物繊維の作用とも相まって、冷え性や便秘の解消にも役立ちます。
- 美肌・美髪効果:ビタミンAやビタミンBが小じわや毛穴の目立たないキレイなお肌を育ててくれます。また、鉄分が豊富に含まれているため、くすみのない若々しいお肌でいられます。また、ダイエットでダメージを受けやすい頭髪の健康も守ってくれます。
- 生活習慣病予防効果:マテ茶には血管を拡張させて血圧を下げる働きや、脂肪の吸収を抑制してコレステロールを下げる働きがあります。また、糖尿病を引き起こしやすくする糖化産物の抑制効果があります。加えて、骨粗しょう症の予防になるカルシウムや、認知症予防に働く抗酸化物質が豊富に含まれています。
- 心身の疲労回復:マテ茶に含まれる成分が疲労回復に効くグリコーゲンを生成します。また、カルシウムやフラボノイドの効果でイライラを抑え、心が落ち着く効果も期待できます。
飲む前に注意したい副作用

このようにうれしい成分と効能がいっぱいのマテ茶ですが、ちょっと気をつけたい副作用があります。マテ茶自体は健康に良い飲み物なのですが、思わぬ副作用を引き起こさないよう、飲まないほうがよい人・副作用を招きかねない飲み方について覚えておきましょう。
高温で飲まないこと
高温のものを口にし、飲み込むこと自体に、口腔がんや咽頭がん、食道がんを引き起こすリスクがあります。マテ茶を常飲するラテンアメリカの国々で、咽頭がんや食道がんの罹患率が高いため、マテ茶に副作用として発がん性があると誤解されていた時期がありました。しかし真相は、ラテンアメリカの人々のマテ茶の飲み方にありました。
ラテンアメリカでは、マテ茶を飲む専用の伝統的な茶器があります。壺のようなカップと、先端に茶こしがついた「ボンビーリャ」と呼ばれる金属製のストローを使った飲み方が本来の飲み方です。これを回し飲みするなどして友情を深めるのが伝統的な文化なのですが、高温の飲み物をストローで吸うというこの飲み方こそが、咽頭がんや食道がんを引き起こしていることが判明しました。
ポイント
・高温の飲み物自体に発がん性が指摘されている
・ストローを使った伝統的な飲み方は咽頭がんや食道がんのリスクを高める
妊娠中・授乳中の方は飲み過ぎには注意
マテ茶には、コーヒーの4分の1ほどですがカフェインが含まれています。妊娠中・授乳中の女性は摂りすぎないように注意してください。また、小児や高齢者、アレルギー過敏症を持っている方も十分に注意し、主治医に相談してから飲むことをおすすめします。
また、マテ茶にはアルカロイド類が多めに含まれています。アルカロイドには一定の毒性があるため、大量に飲用すると副作用が起こる可能性があります。副作用を防ぐため、飲み過ぎに注意し、適量の摂取を心がけましょう。1日1リットル以上飲んでいた場合に副作用が見られたという研究報告もあります。
アルコールとセットでは飲まないこと
長期間にわたりマテ茶とアルコールを一緒に摂っていると、副作用として発がんリスクが3倍から7倍に跳ね上がるとされています。喫煙との併用、医薬品との併用も、副作用のリスクが高くなるので要注意です。
正しい飲み方は?

マテ茶の効果を最大にするとともに副作用を避けるには、どのような飲み方をすればよいでしょうか。まず、高温で飲まないこと。マテ茶に限らず65℃以上の飲み物は発がんリスクを高めるとされており、おすすめは常温です。常温の飲み物は副作用を避けるだけでなく、体内で最も効率的に働くことができ、マテ茶のダイエット・健康効果も最大に発揮することが期待できます。
温度のほかに気をつけたいのが、タイミングです。どのようなタイミングでマテ茶を飲むかは、マテ茶習慣の目的によります。ダイエット効果やコレステロールへの効果を期待しているなら、食前か食事中にマテ茶を飲むのがおすすめ。食欲を抑え、消化のペースを遅くしてくれるため、食べ過ぎを防ぐことができます。
ビタミン・ミネラルの補給、むくみ解消、高血圧対策といった目的でマテ茶を飲む人は、とくにタイミングを気にする必要はありません。
ポイント
・温度:高温でマテ茶を飲むのはNG。常温がおすすめ
・タイミング:食前あるいは食事中に飲むのが効果的
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おすすめのマテ茶の飲み方紹介

ここまで考えてきたように、ダイエットにも健康にもよいとされているマテ茶でも、飲み方や摂取量を間違えると副作用が出る可能性があるので注意が必要です。正しい飲み方を踏まえ、マテ茶のおすすめレシピをご紹介します。ぜひ試してみてください。
水出しマテ茶
ラテンアメリカの国々では、水出しのマテ茶は「テレレ」と呼ばれ、愛されています。高温で飲むことによる副作用の心配がないだけでなく、渋みがなくまろやかな味わいに。また、茶葉からカフェインが溶けだすのを防ぐことができるため、ほぼノンカフェインのマテ茶を楽しむことができます。
作り方は、マテ茶の茶葉6グラムに対し水200mlがめやす。常温で約6時間おきます。寝る前にセットしておき、朝起きた時に飲むのもよいでしょう。
ポイント
マテ茶の茶葉6グラム+水200ml→常温で6時間おく
ほんのり甘いハニーマテ茶
マテ茶を少し甘くして飲むのもおいしい飲み方です。ダイエット中なのに甘くするの?と心配になるかもしれませんが、少し甘みを加えることで食欲を抑える効果が期待できます。濃い目に入れたマテ茶(1人当たりティースプーン1杯の茶葉に80℃ほどのお湯を加え3分ほど蒸らしたもの)をさますか、あるいは上で紹介した水出しマテ茶に少しの砂糖かはちみつを加えます。
ポイント
マテ茶の茶葉ティースプーン1杯+80℃のお湯→3分蒸らして冷ましたもの(または水出しマテ茶)+砂糖かはちみつ
濃厚キャラメルミルクティー風マテ茶

現地で「コシード」と呼ばれている、マテ茶の贅沢な飲み方をご紹介します。まずグリーンマテ茶の茶葉を小鍋で煎ります。そこに砂糖を多めに投入。砂糖が焦げてきたところに水を注ぎます。少し沸いて来たら出来上がり。豊かなコクと香ばしさがあり、ミルクを加えるとさらにリッチな味わいになります。冷まして飲むのを忘れずに。ダイエット中のご褒美にどうぞ。
ポイント
グリーンマテ茶の茶葉+砂糖→焦がして水を加え沸かし、ミルクを加える。
ダイエットプーアール茶
マテ茶以外にも、ダイエットに役立つお茶は様々あります。中でもとくに効果が実感できるという声が多いのが、ダイエットプーアール茶。茶葉を長時間発酵させることにより、茶葉の成分カテキンがダイエットサポート成分である「重合カテキン」や「没食子酸」に変化します。また、さまざまなビタミンやミネラルを含み、美容と健康もバックアップしてくれます。
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マテ茶にはダイエット、アンチエイジング、美肌・美髪、生活習慣病予防、心身の疲労回復など、さまざまなうれしい効果があります。しかし、副作用によるリスクを防ぐためには、飲み方や摂取量に注意が必要です。高温での摂取や、アルコールとの併用は避け、妊娠中・授乳中などカフェインを控えている人は慎重な摂取が必要です。
ダイエット中におすすめのマテ茶の飲み方は、常温で、食前か食事中に飲むことです。いろいろな飲み方がありますので、飽きずに続けることができます。マテ茶を正しく摂取し「飲むサラダ」のパワーを味方につけましょう。
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【ダイエットプーアール茶】
・「重合カテキン」「没食子酸」の二大成分
・プーアール茶独特のカビ臭さを抑え、美味しく飲めるから続けられる
・ビタミン・ミネラルなどの美容成分もたっぷり
・空腹感を抑え、意識アップをサポート