痩せる脂肪細胞についての知識① 太る脂肪と痩せる脂肪

脂肪と言えば“太る”というイメージが強いかもしれませんが、脂肪には2種類あり、ダイエットの敵“太る”脂肪と、ダイエットの味方となってくれる“痩せる”脂肪に分けることができます。

白色脂肪細胞(太る脂肪)

脂肪が蓄積されると細胞が膨張し分裂します。これが繰り返され、肥満へとつながります。ダイエットにおいて減らそうと言われるのが、この脂肪にあたります。

褐色脂肪細胞(痩せる脂肪)

出典:www.know-dt.com

体温の低下を防ぐために、筋肉を使わず白色脂肪細胞を燃やして熱を生み出す働きがあります。また、食事により熱を生みエネルギーを消費してくれる働きも備わっていて、食べても太らない人はこの褐色脂肪細胞が多いとされています。

この脂肪細胞が最大限に活性化されると、筋肉などとは比較にならないほどの熱をつくり、脂肪を燃やすことができると言われています。このように、褐色脂肪細胞は痩せるためにも重要な役割を担っている大切な脂肪なのです。

痩せる脂肪細胞についての知識② 大人になると減る一方?褐色脂肪細胞の現実

褐色脂肪細胞の1番の働きは体温を保つこと。筋肉などが未発達な赤ちゃんは、褐色脂肪細胞の力をかりなければ熱を生み出すことができません。そのため、赤ちゃんには褐色脂肪細胞がたっぷりあります。

出典:www.marketwatch.com

しかし、残念ながら歳を取るにしたがって減少し続け、成人で約半分に・・・さらに40歳以降は激減。しかも、減ってしまった褐色脂肪細胞を増やすのは難しいと言われています。

ちなみに、減少の仕方には男女差があり、男性では40歳位以降ほとんどなくなってしまうのに対して、女性は20〜30%程度ですが男性よりも残りやすいというデータがあります。

痩せる脂肪細胞についての知識③ 褐色脂肪細胞を眠らせてしまう理由

わずかに残った貴重な褐色脂肪細胞。それをいかに活性化できるかが痩せるカギ。しかし、褐色脂肪細胞が残っているにも関わらず、せっかくの痩せ機能を働かせることができない人がいるのです。

“太りやすい人”には、この脂肪細胞の働きが抑えられる次のような理由がありました。

褐色脂肪細胞の働きが抑えられる理由① 肥満

食べ過ぎによる肥満が、痩せ機能をストップさせてしまう原因に。さらに、褐色脂肪細胞が白色脂肪細胞へと変わってしまうという恐ろしい研究データが! つまり、肥満が肥満を呼ぶ負のスパイラル状態に・・・。

褐色脂肪細胞の働きが抑えられる理由② 肥満遺伝子

肥満遺伝子を持っていると褐色脂肪細胞がスムーズに働かなくなります。すると基礎代謝が減って、100〜300kcalも代謝が落ちると言われています。

痩せる脂肪細胞についての知識④ 第三の脂肪細胞を発見!痩せるベージュ脂肪細胞とは?

褐色脂肪細胞のダイエット効果は大変大きいと言えます。とはいえ、褐色脂肪細胞が残っていない、もしくは機能していない人には、そのダイエット効果があまり期待できないことに・・・。 

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ところが、2012年、褐色脂肪細胞とは異なる新たな痩せる脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞の存在が発表されたのです!

ベージュ脂肪細胞とは

白色脂肪細胞が変化してできた脂肪細胞をベージュ脂肪細胞(またはブライト脂肪細胞)と呼び、褐色脂肪細胞のように熱をつくってエネルギーを消費する働きがあります。

  • 努力次第で増やすことが可能。“わずかな褐色脂肪細胞を活性化させるよりも、ベージュ脂肪細胞を増やす方が現実的なのではないか”という意見もあります。
  • 褐色脂肪細胞とは違うプロセスで活性化させることができるので、肥満遺伝子の影響を受けにくい。
  • 内臓脂肪よりも皮下脂肪内においてその細胞が現れやすい。女性は特に皮下脂肪が多いので、ベージュ脂肪細胞をつくりやすいと言えます。

褐色脂肪細胞は減り方や働き方の個人差が大きく、まして、自分の体にどれくらい残っているのかなんて分かりませんよね。しかも、現時点では確実に増やす方法は確立されていないのです。

その中でのベージュ脂肪細胞の発見は、ダイエットの新たな可能性を見出すことができると言えます。

痩せる脂肪細胞についての知識⑤ イリシンで痩せる!ベージュ脂肪細胞の増やし方

白色脂肪細胞は筋肉から分泌されるイリシンというホルモンに強く反応し、ベージュ脂肪細胞に変化するとされています。そのイリシンを分泌させて、ベージュ脂肪細胞を増やす2つの方法を紹介します。

ベージュ脂肪細胞を増やす方法① 19℃以下の冷感刺激

冷感刺激によりイリシンが分泌され、ベージュ脂肪細胞をつくる、または活性化させることができます。脳が「寒い」と感じることが重要で、その温度は19℃以下というライン。薄手の長袖で少し肌寒いと感じるくらいの温度でOK!

出典:www.allure.com

ちなみに、寒さで震えるような環境下(15℃以下)に15分程度いるだけで、中強度の運動1時間に当たるイリシンが分泌されることが分かっています。

実際の研究で、15〜17℃の室温で(1日2〜6時間を10日間〜6週間)過ごした被験者に、ベージュ脂肪細胞の増加や体脂肪の低下がみられたとの報告があります。夏より冬の方が脂肪を燃やしやすいと言われる背景には、痩せる脂肪細胞の働きがあると言えるでしょう。

つまり、冬はダイエットに絶好の季節! ただ、気温が下がってくると甘いものが恋しくなったり、食べ過ぎ&温かい室内でゴロゴロしてしまったりする傾向にあるので、その効果も相殺されてしまうのかもしれません。

ただし、「寒い」と感じることと「冷え症」は別物なので注意してください!

ベージュ脂肪細胞を増やす方法② 運動によるイリシンの分泌

イリシンは運動することでその量を増加させることができます。冷感刺激による作用も考えると、水泳などの水中での運動がもっとも効率的です。

出典:www.womenshealthmag.co.uk

ベージュ脂肪細胞についてはまだ解明の途中で、さまざまなことが研究段階。現在、日常生活においてできることは結局、ダイエットの基本となる運動ということになります。

しかし、現段階の研究が進み、イリシンの分泌をもっと簡単に促す方法や、ベージュ脂肪細胞へのまったく別の研究方法が見つかれば、ダイエットをもっと楽にできる日が来るのもそう遅くないかもしれません。

未来のダイエットに大きな変化をもたらしてくれる可能性を秘めた痩せる脂肪細胞。新たな発表がされるまでは、運動と冬の過ごし方で、痩せる脂肪細胞にダイエットをバックアップしてもらいましょう!

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