注意したいのは突然の痩せ

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ダイエットをしていると、肥満や体重増加で起きる悪影響に敏感になります。肥満は単に見た目だけの問題ではなく、多くの病気の元になるのは言うまでもありません。けれども、食生活や運動量、睡眠時間などに特に変わったことが無いのに体重減少が続く時には要注意!

成人の場合には、食事や排泄の影響を受けて1日の中でも2kg前後の体重の増減があります。もし、何もしていないのに半年以内に5kg以上痩せてしまった場合には、詳しく調べてみる必要があります。

急な痩せで疑われる病気の種類

体重が短期間で減少して痩せを起こす病気には、炎症(慢性炎症)、代謝障害、腫瘍(悪性腫瘍)などがあります。

結核などの慢性炎症

結核は呼吸器系に慢性炎症を起こす病気です。微熱と咳が主な症状ですが、体重減少による痩せ以外の症状が出ないこともあります。結核かどうかは内科・呼吸器科を受診して診断することになります。

糖尿病や甲状腺機能亢進症などの代謝性疾患

糖尿病の初期の段階では肥満が糖尿病を引き起こす大きな原因でもあり、痩せとは無縁のようですが、もともと肥満傾向のある人が糖尿病を発症すると、逆に体重減少を起こして痩せてくることがあります。

甲状腺機能亢進症も発汗の多さ、頻脈や疲れやすさの症状もありますが、急な痩せで病気が発見されることもあります。甲状腺機能亢進症は、内科で採血して甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの状態を検査して診断します。

消化器系の癌などの悪性腫瘍

悪性腫瘍は、できる場所や進行程度によって症状が異なります。悪性腫瘍の中でも消化器系の悪性腫瘍では、最初の自覚症状が「痩せ」のことがあり、特に胃癌や大腸癌などで目立ちます。

また、癌による体重減少は癌が進行してから起こる症状です。気になる時にはできるだけ早く検査をすることが大切です。

ポイント

理由なく痩せる時は、何かの病気のサインかも。気になる時は病院へ。

癌で痩せる原因は複合的

癌で痩せるといっても、原因は様々。こんな要素が絡み合っています。

  • 進行胃癌で栄養吸収が悪くなり痩せる
  • 癌細胞の作り出すいろいろな物質が原因で、食欲減退・吐き気が起こり痩せる
  • 癌末期の「癌悪液質」という全身の代謝異常が原因の栄養失調と衰弱状態で痩せる
  • 癌の告知による精神的な落ち込みによる食欲不振で痩せる
  • 癌治療(手術・放射線・抗癌剤)の影響で、吐き気や栄養の吸収不良が起こって痩せる

ポイント

癌になっても必ず痩せるとは限らない。痩せ以外の体の変化も意識して。

癌特有の痩せ方「癌悪液質」って何?

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テレビに出てくるタレントさんで明らかに尋常でない痩せ方の人を、「あの人もしかして癌じゃない!?」と噂していたら、ほどなくして亡くなった・・・。そんなことってありますよね。この強烈な印象を与える癌特有の痩せ方を「癌悪液質」と言います。

癌悪液質は進行癌や末期癌の状態の患者さんに顕著で、全ての癌患者さんの15%は癌悪液質が原因で死亡するという統計もあります。

しかし、癌が進行すると必ず癌悪液質が起こるわけではありません。癌悪液質は胃癌と膵臓癌の患者さんで特にその比率が高く、進行癌の8割に起こるとされています。

飢餓状態と癌悪液質の違い

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では、ただ食べる量が減って痩せる飢餓状態と、癌悪液質の違いって何でしょう?

飢餓状態

飢餓状態は身体の代謝全体が抑えられた究極のエネルギーの節約状態です。身体はまず、蓄えている脂肪を分解してエネルギーとして使うので、脂肪は分解されて減少するものの、たんぱく質の分解は抑えられ、筋肉の減少は起こらないように調整されています。

癌悪液質

癌悪液質では飢餓状態の痩せとは異なり、脂肪細胞の減少と筋肉細胞の減少が同時に起こるので、骨格筋と脂肪が急激に減少します。この時、分解された遊離脂肪酸や中性脂肪が血液中に放出されてインスリンの値も上昇するので、まるでメタボの人の血液検査のような数値が出ます。

しかし、出てきた有利脂肪酸や中性脂肪、たんぱく質などは急激に増殖・成長する癌細胞にどんどん消費されて、筋肉や脂肪は減っていく一方です。そのため、「げっそり」という表現がピッタリなほど異様な痩せ方をするのです。

ポイント

癌悪液質の痩せは素人目にもわかるような「病的な痩せ」。そうなる前の予防が肝心。

怖い癌にならないためにできること

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癌では、痩せなどの自覚症状はある程度病巣が大きくならないと出てきません。しかし、癌の大きさが1~2cmほどのごく初期の段階で発見できると治癒率がグッと高くなります。

痩せなどの自覚症状が表われることの多い胃癌でも、初期の早い段階で発見し治療できれば、5年生存率は99%以上と完治に近い状態にまで持って行けます。とにかく早期発見が何より大事なんです!

癌を早期発見・早期治療する

癌を早期発見・早期治療するためにできることは

  • 年に1回の健康診断で癌検診を受ける
  • 検査結果で精密検査を勧められたら迷わず専門病院へ

普段から早めに対策しておけば、進行癌になってからの辛い治療や検査のリスクも減らせます。

癌を予防できる生活の工夫は?

癌は慢性疾患なので、発病する前の予防対策が有効な病気です。毎日の生活で取り組めて、効果の高い予防対策をご紹介しましょう。

週3回の運動が有効

運動不足は大腸癌の発病リスクを確実に上げます。運動不足が肥満に結びつき、肥満が癌の発病に深く関わっているからです。そして、運動不足は便秘にもつながり、便秘による発癌物質の大腸内での停滞が大腸癌の発病リスクを上げます。

週2~3回、1回あたり30分以上の体全体に汗がにじむ程度の運動が有効です。楽しく続けられる運動を選びましょう。

バランスの良い食事で癌撃退

1つで全ての栄養を過不足なく含んでいる食品はありません。癌は栄養不足というよりも栄養過多が原因で起こります。肉食中心で高カロリー・高脂肪な食事を続けると、腸内で有害物質が発生して全身に運ばれ、体の細胞の遺伝子を傷つけて癌細胞に変化させると考えられています。

必要な栄養素が何か不足した食事を続けていると、満腹感は感じても満足感を感じにくいもの。そんな歪みをためてしまわないように、1週間・1ヵ月単位で食事内容をチェックしてみると、食事のバランスを取りやすいでしょう。

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ポイント

癌による怖い痩せを防ぐ方法は、ダイエットの基本と一緒。ヘルシーな生活で心も体も健康に!

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