ダイエット後の体重維持はどうしてそんなに難しいのか?

出典:jp.pinterest.com

先日、世界中で長い間多くの科学者たちが研究してきた「ダイエット」や「ダイエット後の体重の維持」について、とても興味深い研究結果が発表されました。

メルボルン大学で行われたこの研究では、平均94キロの人たちを集め、まず「茹で卵・トースト・マーガリン・オレンジジュース・クラッカー」の朝食後、ホルモンレベルを測定します。その後被験者たちは、体重の10%を落とすために1日500~550キロカロリーの食事に抑え10週間を過ごしました。

結果、平均で14%あるいは13キロの減量に成功。しかし!「ホルモンの変化」が食欲増加を招き、実験スタート前よりも空腹感を増しました。その後も1年間、カロリー制限のダイエットを継続したにも関わらず、減量した体重の半分は戻ってしまった、という結果になりました。

この研究結果がニューイングランドの医学雑誌に掲載されると(2016年5月5日)、コロンビアのリーベル医師は「ダイエット前後で一度変化してしまったホルモンの数値は、時間が経っても元には戻らないことが明確に判明した」と、この結果に驚いたそうです。

また、ロンドンのハマースミス病院のブルーム医師も「私が長年信じてきた『減量は簡単なことではなく、ダイエットはホルモンが大きく邪魔をしている』という私の理論を裏付けた」と言っています。

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ダイエットに大きく関わる「レプチン」というホルモン

このホルモンの正体は「レプチン」。食後20分ほど経って、脂肪細胞に脂肪が吸収されると分泌されるホルモンで、このレプチンの刺激が脳の満腹中枢に伝わると「お腹いっぱい」と感じることができます。

この実験では、ダイエット終了直後にはレプチンが元の3分の1になってしまったことがわかり、1年後においても、元の3分の2までしか戻ってきませんでした。

この研究結果により、リーベル博士は以下のように結論付けています。「減量は決して簡単ではなく、また減量に成功した人の90%が元の体重に戻るというのは偶然でない」。また「ダイエットを繰り返すごとに『痩せにくく食欲を抑えられない体質』にしてしまう可能性がある」と締めくくっています。

ダイエットは無駄な努力?

今回の研究結果は、ダイエットに挑戦しようとする私たちにはあまりにもショッキングな結果となりました。しかし実際にダイエットに成功している人が存在していることも事実です。食事療法とともに、しっかり運動を取り入れて代謝を上げるなど、まだまだダイエット成功への道はあるのではないでしょうか?

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