食べても痩せる代表的な病気

出典:www.inspiringwomen.co.za

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

喉部分にある甲状腺の機能が亢進してしまう疾患です。この病気になると甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて全身のエネルギー代謝が亢進するため、たくさん食べているにも関わらず、体重はどんどん減少していきます。

バセドウ病は20歳から30歳代の若い女性で多く見られる疾患で、その原因は自己免疫系の異常により自分の甲状腺組織を異物と判断して攻撃してしまうためとされています。

糖尿病

糖尿病になると、食事から糖質を摂取してもエネルギーとして利用できなくなります。その代わりとして筋肉や脂肪内にあるたんぱく質を分解してエネルギー源とするため、肥満傾向にある方が糖尿病を発症すると、どんどん体重が減少していってしまうのです。

また、糖尿病になると血中の糖を外に出そうとして発汗量や尿量が増えるために、急激な体重減少をきたすこともあります。

胃潰瘍/十二指腸潰瘍/胃炎

胃や大腸に炎症が起きて消化器機能に障害を受けると、体重は減少します。通常これらの疾患では胃もたれや食欲不振を伴い、食事量が減るためにどんどん痩せていってしまいます。

ですが中には特に症状がないのに、痩せていく方もいます。これは、胃腸に炎症が起きて摂取した栄養素をしっかりと吸収できないために起こる現象です。

エイズ/HIV感染症

エイズになると免疫機能が低下するために、腸内における悪玉菌の増殖が進んで栄養の吸収が極端に低下します。また、炎症反応により代謝促進が生じて体重減少をきたすのです。この体重減少はエイズの特徴的な症状で、吐き気や下痢、嘔吐などを生じる場合もあります。

通常、エイズにかかると感染前の体重の10%以上も減少するとされています。

巨赤芽球性貧血

巨赤芽球性貧血とは、骨髄に増血能力はあるものの赤血球になる前に壊れてしまうため、貧血を生じる疾患です。通常、脱力感や全身倦怠感などの貧血症状をきたしますが、ビタミンB12欠乏による悪性貧血の場合には、胃炎や無酸症(胃液に塩酸が含まれなくなる症状)を合併します。

その結果、胃から栄養を吸収することが難しくなり、体重が減少してしまうのです。巨赤芽球性貧血ではこれらの症状のほか、四肢の痺れや乳頭萎縮、舌の発赤といった症状がみられます。胃がんにより巨赤芽球性貧血が起きている可能性もありますので、気になる症状があれば早めに病院を受診して検査を受けるようにしてください。

悪性腫瘍/癌

悪性腫瘍は、一度体内にできるとその体にある栄養を使って、どんどん拡大していく特性を持っています。そのため、体のどこかに悪性腫瘍ができていると、全身の衰弱をきたして痩せていってしまうのです。

ポイント

病気が原因で体重減少が起こっていても食欲不振を伴わないこともある。気になる症状があったら、まずは病院で相談を!

ストレスが原因?食べても痩せる精神的な病気

出典:www.contagiousenthusiasm.com.au

拒食症(神経性食欲不振症/神経性無食欲症)

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拒食症とは摂食障害の一種で、何らかの原因により体重増加に対して過度の恐怖感を覚えるようになり、どんどん痩せ続けていく疾患です。拒食症には様々な原因がありますが、人間関係や仕事などのストレスにより発症することが多いとされています。

拒食症には全く食べずに痩せていく病型もありますが、無茶食いをして嘔吐や下剤を乱用して無理やり食べ物を排泄して痩せていく病型もあります。後者は一般的に「過食嘔吐」と呼ばれる症状で、食べているのに栄養素が吸収できずに痩せていくことはもちろん、体の電解質に異常が起こりむくみなどの症状も見られるようになります。

拒食症のような摂食障害は自然放置で治る可能性は非常に低く、むしろうつ病や不安障害などの別の精神疾患を合併する可能性も高くなるとされています。また体重減少が著しい場合(元の体重の30%以上の減少)、生命が危険にさらされることも少なくありません。

摂食障害は本人にとっては気づきにくいものですが、周囲から見ると明らかに異常行動と思える場合がほとんどです。もし身近に摂食障害の疑いがある方がいたら、そっと病院の受診を促してあげるようにしてくださいね。

自律神経失調症

強いストレスを慢性的に感じている状態が続くと、自律神経のうち交感神経が常に優位になり、自律神経のバランスが乱れてしまいます。交感神経優位な状態では、内臓の消化機能が低下してしまうため、せっかく食べ物を食べてもうまく消化できずに栄養を取り込めなくなってしまうのです。

この状態が続くと、消化不良から食欲不振を招き、さらにどんどん痩せてしまう事態にも陥りがちです。自律神経失調症はゆっくり入浴したり、散歩などで体を動かしたりしてストレスを発散することで症状が緩和されるとされています。

毎日強いストレスにさらされている方は、できる範囲でリラックスできる時間を作って自律神経のバランスを整えるようにしてくださいね。

ポイント

ストレスにより体重減少をきたす精神疾患になる可能性もある。

注意すべき体重減少の目安

出典:blog.fooducate.com

月に2kg以上体重が減ったら要注意!

もともとの体重にもよりますが、通常、肥満の治療は月に2kg体重を減らすことを目安に行われます。つまりこれは、月に2kg以上のペースで体重を減らしてしまうと、何らかの悪影響が体に現れる可能性があることを示します。

もし、特に食事制限や運動など体重が減る行動を取っていないのにも関わらず、月に2kg以上のペースで体重が減っていく場合は前述したような病気の可能性が高くなります。ご紹介した病気の中で自分に思い当たるものがある場合は、早めに病院を受診して診察や検査などを受けるようにしてくださいね。

自分の適正体重を求めてみよう

健康な状態を維持するためにも、一度自分の適正体重をきちんと知っておきましょう。適正体重は以下の式で求めることができます。

  • 大人の適正体重 = 身長(m)× 身長(m)× 22
  • 子供の適正体重 = 身長(m)× 身長(m)× 身長(m)× 13

また、痩せている太っているの判断基準のためにはBMIが用いられることが多いです。BMIは以下の式で求めることができますので、自分の状態を正確に知るためにもぜひ一度計算してみてください。

  • BMI = 体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)
BMI指数による肥満度判定基準(日本肥満学会)
18.5未満低体重(瘦せ型)
18.5 〜 25未満普通体重
25 〜 30未満肥満(1度)
30 〜 35未満肥満(2度)
35 〜 40未満肥満(3度)
40以上肥満(4度)

できれば体重を減らしたいと考える女性は少なくありませんが、しっかりと食べているのにどんどん体重が減っていく場合は病気が隠れている可能性もあります。また、自分の適正体重から大きく外れている場合も病気の疑いがありますので、おかしいなと感じたら病院を受診して相談してみるようにしてくださいね。

ポイント

特にダイエットなどをしていないのに、月に2kg以上の体重減少があったら要注意!

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