タバコで痩せると言われている理由とは?

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ニコチンによる代謝促進作用

タバコの主成分であるニコチンには、心拍数を上げて基礎代謝を向上させる作用があることが様々な医学的調査により報告されています。基礎代謝が上がれば消費カロリー量も増えますよね。

また、タバコを吸っている間は物理的に食べ物を口に出来なくなりますから、間食が減ります。これが「タバコを吸うと痩せる」と言われている代表的な理由です。

食欲が低下する

ニコチンには脳に作用して食欲を抑制する作用があります。タバコを吸っていて大食いの方って、身の回りにあまりいないと思いませんか?これはタバコに含まれるニコチンの作用によるものです。

ニコチンは、食欲に関係する脳の神経細胞を活性化させます。すると脳からは食欲を抑制する信号が発せられますから、空腹感が麻痺して食べる量が減っていくのです。

「タバコを止めたら太る」は嘘!

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禁煙で太るのは口寂しくなるから

タバコにはある程度のダイエット効果があるとはいえ、それはそこまで大きなものではありません。ではなぜタバコを止めると太ってしまったという方が多いのでしょうか。

その理由は、タバコを止めて口寂しくなったり、手持ち無沙汰になったりした時に、何か食べ物をつまんでしまっていることにあります。つまり、タバコを吸う感覚で食べ物を口にしてしまっていることが原因なんですね。

純粋に食べる量が増えているわけですから、タバコを止めたら太るのは当然。食べ過ぎさえしなければタバコを止めたからといって太ることはありません。

味覚や嗅覚が正常になるから

タバコを吸っていると、味覚や嗅覚は低下します。タバコを止めれば低下した嗅覚や味覚は正常になりますから、今までよりも食べ物がより美味しく感じられて、つい食べ過ぎてしまうのはあり得る話ですよね。

ですが、よく考えてみてください。そもそもタバコにより食べ物本来の美味しさが感じられなくなっていたわけです。「食べ物本来の美味しさを感じられるようになると、食べ過ぎて困る」なんて、少しおかしな話と思いませんか。

食べ物が美味しくて食べ過ぎるという状態はそう長くは続きません。それよりも、食べ物の美味しさをしっかりと味わえるようにタバコを止める方が、ずっとメリットが大きいんですよ。

こんなにあるの!?タバコダイエットによるデメリット

血糖値が上昇してメタボの原因に

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アメリカのカリフォリニア大学で、ニコチンが体の糖代謝に与える影響についての研究がなされています。この研究では平均的な喫煙者のニコチン摂取量を調べて、それと同等の量のニコチンをマウスに与え、どのような影響が出るのか調べられました。

その結果、ニコチンを吸わせたマウスでは糖を体に取り込むためのインスリン感受性が低下して血糖値が急上昇するようになり、高血糖になることが分かりました。これはニコチンが体内に入ると、脳内の神経伝達物質の材料であるカテコールアミンと呼ばれる物質の生産量が増えるために起こる現象です。

カテコールアミンが増えるとノルアドレナリンとアドレナリンの量が上昇。糖の吸収能が低下してしまうのです。

糖の吸収能低下は長期間喫煙している方やヘビースモーカーの方で特に起こりやすいと報告されています。糖尿病の原因にもなるインシュリン耐性の上昇や、体脂肪率や内臓脂肪が増えることも分かっていますので、長期的にダイエットを考えるのであれば、タバコを利用しない方が良さそうですね。

筋肉が分解されてしまう

ニコチンにより血中のカテコールアミン量が増えると、糖を体に取り込めなくなると前述しました。体に吸収される糖の量が減ると高血糖になるだけではなく、不足した糖を補うために糖新生(グリコーゲン分解)という現象が起こって、筋肉がどんどん分解されてしまいます。

筋肉は基礎代謝に大きく関係します。筋肉量が減って基礎代謝が低下すれば、どんどん太りやすい体質になりますし、せっかくダイエットに成功してもリバウンドしやすくなってしまいます。

脂肪は筋肉よりも軽いですから筋肉が減ればその分体重は低下しますが、体がだらしなくたるんでしまっては元も子もありませんよね。綺麗なボディラインを目標にダイエットするのであれば、タバコに頼らずダイエットをすることをオススメします。

筋肉量が低下する

タバコの煙は、肺胞の細胞を破壊して炎症を起こします。そのため個人差はありますが、喫煙者のほとんどが肺から酸素を取り込む能力が低下していると言っても過言ではありません。

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タバコを吸い始めてから、階段の昇降や少しの早足で息が切れるようになってしまったという方は多いです。これはタバコにより肺機能が低下しているから。運動してもすぐに息切れしてしまうようでは運動をする気になりませんし、ダイエットのために運動を継続しようとも思えませんよね。

タバコにより筋肉量が低下するのは筋肉分解が起こるだけではなく、肺機能の低下から運動量が減少して筋肉量が低下するのも大きな要因です。タバコによる肺機能の低下は肺がんなどの重大な疾患にも繋がりますから、出来るだけ早めに禁煙するように心がけたいですね。

老け顔になる

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タバコを長い間吸い続けていると、皮膚からハリが失われるため、目尻や口周りなどにシワが増えてきます。また、唇の乾燥や白髪の原因にもなるため、実際の年齢よりもかなり上に見られることも少なくありません。

このような喫煙者特有の老け顔は「スモーカーズフェイス」と呼ばれています。喫煙者と非喫煙者の双子の顔を比較した写真をご覧になったことはないでしょうか。

喫煙者の方では、とても双子とは思えないくらい老け顔になっていることもあるんですよ。いつまでも若々しさを保ちたいのであれば、安易に喫煙に走らない方が無難と言えます。

口臭が酷くなる

自分でタバコを吸っていると気が付きにくいですが、非喫煙者にとって喫煙者の口臭は相当なもの。喫煙者本人はかなり気をつけていても、近くに来たらすぐに分かります。

これは2つの原因があり、1つはタバコに含まれるタールによるもの。タールはネバネバしているため、タバコを吸うとすぐに歯や舌、歯茎など口中に付着します。タールは独特の臭いを発するため、喫煙者特有の強烈な口臭の原因になるのです。

もう1つは唾液分泌量の低下によるもの。ニコチンが体内に吸収されると、毛細血管が収縮して血行が低下するため、唾液の分泌量が低下してしまうのです。唾液は殺菌作用による口臭抑制効果を持つのですが、分泌量の低下により口臭を悪化させてしまうんですね。

病気の原因にも

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タバコに含まれているニコチンやタールなどの物質は、人の体に様々な悪影響を与えます。長年に渡ってタバコを吸い続けることで命に関わる重大な病気になってしまうことも。ここではタバコが原因で発症しやすくなる疾患をまとめています。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

タバコの煙に含まれるニコチンやタールなどにより肺の細胞が破壊されて、次第に呼吸が困難になる疾患です。肺の細胞破壊は喫煙期間に比例するため、気がついた時には酸素ボンベ無しでは生活出来なくなっていたというケースも少なくありません。

肺がん

タバコが原因の疾患、といえば肺がんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。現在では、肺がんの原因はタバコだけではないと分かっているものの、タバコが肺がんリスクを上げるのは間違いありません。

肺気腫

タバコによる肺の細胞破壊により、破れた肺胞が繋がって風船のように膨らんでいき、呼吸が困難になる疾患です。COPDの症状の1つで、喫煙期間が長くなるほど症状が悪化し、最悪酸素ボンベ無しでは日常生活を送れなくなってしまいます。

脳出血

タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素などにより血管が傷つけられて生じる出血です。脳内の血管が破れると脳出血となり、意識障害や運動麻痺、感覚麻痺などの症状を伴います。最悪、死に至る場合もあります。

舌がん

舌はタバコの煙を直接受けるため細胞が傷つきやすく、タバコによるがんを生じやすい部位になっています。舌がんが進行すると舌の切除が必要になることもあります。

歯周病

タバコの煙が歯茎に当たり続けると、歯肉に炎症が起きたり、歯茎が痩せて歯を支えられなくなったりする場合があります。歯を支える骨が溶けてしまうと歯が抜け落ちて、入れ歯にせざるを得なくなることも。

咽頭がん

長年タバコを吸い続けてきた方で、声がかすれていたり、痰が絡んでしまったりすることがありますよね。これはタバコにより喉に異常を生じ、声帯にポリープが出来ていたり、喉に炎症が起こっていたりするために生じるものです。ポリープや炎症から咽頭がんに進行するケースは多いため、注意が必要です。

タバコが原因となる病気はこのほかにも、消化器系疾患や心臓病、肝がん、肝硬変、膀胱がん、女性であれば子宮頸がんなど様々あります。また、長年の喫煙により免疫機能が退化して、感染症を起こしやすくなることも分かっています。

「タバコで痩せる」と安易な気持ちで喫煙を始めてしまうと、気がついた時には体に取り返しのダメージを与えてしまうことも少なくありません。タバコから得られるメリットとデメリット、どちらが大きいのかしっかりと考えてみるようにしてくださいね。

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