お酒がダイエットの妨げになるのはなぜ?

出典:weheartit.com

アルコールには脂肪合成促進作用がある

アルコールが体内に入ると肝臓で分解されるのですが、同時に中性脂肪(トリグリセリド)が合成されます。中性脂肪の合成量はアルコール摂取量に比例するため、お酒を飲めば飲むほど中性脂肪が作られることに。

中性脂肪は体を動かすエネルギー源になりますが、余剰分は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積します。さらに、中性脂肪が増えると脂質の代謝機能が鈍るため悪玉コレステロールも増加。悪玉コレステロールの増加は動脈硬化などの生活習慣病のリスクも高めてしまうため、健康にも大きな影響を及ぼすことになります。

アルコールが脂肪分解能を低下させる

人間の体には脂肪を分解する機能が備わっているため、この機能が正常に働いていれば少々食べ過ぎても脂肪が代謝されてそこまで太ることはありません。ところがアルコールを摂取すると、肝臓ではアルコールの分解と共に有毒性の高いアセトアルデヒドが作られます。

アセトアルデヒドは、肝臓の細胞内にあるミトコンドリアを破壊してしまいます。ミトコンドリアには脂肪を代謝してエネルギーに変換する機能があるため、ミトコンドリアが破壊されると脂肪が代謝されず、どんどん脂肪の蓄積が進んでしまうのです。

アルコールにより腸内細菌が殺される

アルコールは胃での消化を受けないため、そのまま吸収されます。その割合は、胃で約20%、小腸上部で残りの約80%となっています。アルコールには殺菌作用があるため、小腸にアルコールが流れ込むと腸内にいる様々な細菌が殺されてしまうのです。

腸内には悪玉菌だけではなく、善玉菌や日和見菌も存在しています。悪玉菌だけ減らしてくれるのであれば問題ありませんが、善玉菌も減ってしまうため、アルコールを大量に飲むと腸内環境が悪化し免疫力が低下してしまいます。

もし毎日大量にお酒を飲んでいて、最近便秘気味になってきたという方は要注意。それは腸内細菌が減ってきているサインですから、少しアルコールを控えめにするようにしてくださいね。

そもそもアルコールが高カロリー

出典:weheartit.com

お酒は飲み物ですから、そこまでカロリーが高くないのではないかと油断しがち。ですがお酒のカロリーは、実はかなり高いんですよ。

お酒のカロリーの目安
生ビール(大瓶)約250kcal
缶ビール(350mL)約140kcal
ワイン(グラス120mL)約100kcal
日本酒(コップ1杯)約200kcal
チューハイ(コップ1杯)約140kcal
ウイスキー(60mL)約142kcal
ブランデー(60mL)約142kcal

さらにお酒を飲んでいる時はつまみとして何か口にすることが多いですよね。しかもお酒を飲んでいる時は、普段以上にたくさん食べ物を食べてしまう場合も。これはアルコールにより脳が麻痺して、理性をコントロールする前頭葉の機能が低下しているために起こる現象です。

ただでさえカロリーの高いお酒を飲みながら、普段は食べないような量の食べ物を食べていたら、ダイエットの妨げになるのは当然と思いませんか?

飲み過ぎは筋肉にダメージを与えることも

二日酔いになるほどお酒を飲んだ翌日、吐き気や頭痛などの二日酔いの症状に加えて、筋肉痛のような痛みを感じた経験はありませんか?この筋肉痛のような痛みは、急性アルコール筋症と呼ばれるものです。

過度の飲酒により一時的な筋力低下が起こると共に、筋肉の元となるタンパク質合成が著しく低下し、筋繊維の部分的壊死を起こしているのです。筋肉へのダメージは時間が経てば回復しますが、飲み過ぎの状態が続くと筋力はどんどん低下してしまいます。

筋力が低下すると基礎代謝も低下して、どんどん太りやすい体質になってしまいますから注意するようにしてください。

普段お酒をよく飲むなら禁酒ダイエットは効果あり!

上記のように、お酒にはダイエットを失敗させる様々な要素が含まれています。そのため、普段からお酒をよく飲む方であれば、お酒をやめるだけでダイエットを行えるのです。とはいえ、お酒好きな方がお酒をいきなりやめるのは難しいですよね。

下記にダイエット中のお酒の飲み方をご紹介していますので、なかなかお酒を止められない方は是非参考にしてみてください。また、もちろん普段お酒をほとんど飲まない方は、禁酒したところでほとんどダイエット効果は期待出来ませんので、別のダイエット法を試してみてくださいね。

ダイエット中にお酒を飲みたくなったらどうする?

お酒を飲む前にはカフェオレを

出典:weheartit.com

お酒を飲む前に牛乳を飲んでおくと胃腸に牛乳の膜が出来てアルコールの吸収が緩やかになり、酔いが回るスピードが遅くなります。そのため、たくさんお酒を飲みそうな飲み会の前には、コンビニなどで小さめの牛乳パックを購入して飲んでいる方も少なくありません。

これは乳製品であれば同様の効果が得られるのですが、その中でも特にオススメなのが実はカフェオレ。カフェオレはなんとなくカロリーが高いというイメージもありますが、カフェオレに含まれるコーヒー成分には中性脂肪を減少させる効果があるんですよ。

飲み会の前にカフェオレを飲んでおけば、ある程度お腹も膨れておつまみの食べ過ぎも防げます。ダイエット中は飲み会の前に1杯のカフェオレ。ぜひ習慣にしてみてくださいね。

飲むお酒は蒸留酒に

ダイエット中、どうしてもお酒が飲みたくなったら出来るだけ糖質の少ないお酒を選ぶようにしましょう。ビールやカクテルなどのお酒には多くの糖質が含まれているため、内臓脂肪の蓄積を促しビール腹の原因となります。

一方、ウイスキーやウォッカ、焼酎などの蒸留酒は糖質が含まれていないためアルコール以外のカロリー0。そのため、ダイエット中での飲み会は蒸留酒を選べばそこまで大きな影響を与えません。

蒸留酒はアルコール度数が高めのため、お酒を飲むペースが遅くなるのもメリット。ダイエット中にお酒が飲みたくなったら、蒸留酒を活用しましょう。

また、最近は糖質0のビールや発泡酒、純米酒も販売されていますので、これらのお酒を活用するのもオススメですよ。お酒に含まれる糖質を下記に記載していますので、参考にしてみてくださいね。

お酒に含まれる糖質の目安
白ワイン(100mL)2.0g
純米酒(180mL)6.5g
缶ビール(350mL)10.9g
梅酒(100mL)17.6g

お酒を飲む時は水を手元に置いて

出典:sakenonbe.com

スポンサーリンク

お酒を飲むとトイレが近くなりますよね。これはアルコールにより抗利尿ホルモンの分泌が抑制されて、尿意を感じやすくなるのが原因です。アルコール度数の高いお酒ほどこの抑制効果が高いため、何度もトイレに通うことで体内の水分が不足して脱水症状を起こす危険性もあります。

お酒による脱水症状を防ぐには、お酒と一緒に水も手元に置いておくこと。水を飲みながらお酒を飲めば脱水症状を予防出来るだけではなく、アルコールの分解が促されて老廃物や水分の排出が進みますし、酔いが回るスピードを遅く出来ます。

飲み会後に足がむくんでパンパンになるという方にもオススメですので、ぜひ試してみてくださいね。

おつまみは食べ方に注意

ダイエット中の飲酒で太る最大の原因はおつまみにあるとも言われています。基本的には低カロリーで糖質や脂質の少ないおつまみを選ぶのがポイントですが、それでは物足りないという方もいらっしゃいますよね。そこでここでは、お酒のおつまみになりやすい食べ物の食べ方についてご紹介します。

揚げ物にはレモンを絞る

お酒のおつまみの定番といえば揚げ物。ですが揚げ物は脂質が多く、中性脂肪やコレステロールを増やす原因となるためダイエット中はなかなか食べられません。そこでオススメなのが、揚げ物にはレモンを絞ること。

レモンに含まれるクエン酸には酸化した油の中和作用があるため、脂肪の蓄積を抑えられるようになります。もちろん食べ過ぎてしまえば効果はありませんが、ダイエット中どうしても揚げ物が食べたくなったら、レモンを絞って食べるようにしてください。

お通しには発酵食品を

居酒屋に入ると最初に出てくるお通し。最近はお通しを自分で選べる居酒屋も増えてきていますが、オススメのチョイスは発酵食品。キムチや納豆、お漬物などの発酵食品には酵素が多く含まれているため、アルコールの分解を促すことが出来ます。

酔いが回ると思考力が鈍ってつい食べ過ぎてしまいますよね。最初に発酵食品を食べておき、自分の食べる量をしっかりコントロールするようにしておきましょう。

魚はお刺身で食べよう

居酒屋に行くとたくさんの魚のメニューがありますが、ダイエット中の一押しはお刺身。お刺身には脂肪や糖、アルコールの代謝に必要となるたんぱく質が豊富に含まれていることに加え、消化を促す酵素が含まれています。

煮魚や焼き魚のように火を通してしまうと酵素は失われてしまうため、おつまみとして魚を食べる時はお刺身を選ぶようにしてください。

糖質の多いお酒を飲む時は、飲む前に野菜を!

糖質の多いお酒がダイエットに悪影響と頭では分かっていても、どうしてもビールやカクテルなどの糖質の多いお酒が飲みたくなる時もありますよね。そんな時は、お酒を飲む前に野菜や海藻類を食べておきましょう。

野菜や海藻類である程度お腹を膨らませておくと、お酒による血糖値の上昇が穏やかになりますし、糖のエネルギー変換が促されて脂肪の蓄積を防げます。さらにおつまみの食べ過ぎを防ぐ効果も!

ダイエット中であっても、たまにはハメを外してお酒を飲みたくなりますよね。そんな時は上手に飲み方やおつまみの食べ方を工夫して乗り切っていきましょう!

シメのラーメンは絶対NG!

出典:weheartit.com

飲み会の後、なぜか食べたくなるシメのラーメン。ですが、ダイエット中であるなら深夜のラーメンは絶対に止めるようにしてください。

夜間、人間の体はカロリー消費を出来るだけ抑え、エネルギーを蓄えようとする性質があります。さらに麺類の糖質から得られるカロリーは消費されにくいため、余計に脂肪を蓄積させやすいのです。

もちろん、単純に摂取カロリー過多で太るというのも理由の1つ。例えば豚骨ラーメンのスープに含まれる脂のカロリーは大さじ1杯で約120kcal。これは控えめに持ったご飯1杯くらいのカロリー量です。

お酒を飲みながらおつまみを食べ、さらにカロリー高めのラーメンを寝る前に食べてダイエットが成功するはずがありません。どうしてもシメにラーメンが食べたいのであれば、翌日は食べる量を控えめにするなどの対策を取るようにしてくださいね。

お酒だけ飲んで行うダイエットは危険!

お酒を飲んで寝るだけのダイエット法は危険!

最近、お酒を飲んで寝るだけのダイエット法にチャレンジして体重が減ったという話をよく耳にします。ですが、このダイエット法は非常に危険。知らず知らずの間に体に大ダメージを与えている場合も少なくありません。その理由をご紹介していきますので、メリットとデメリットをよく考えてみてください。

食べずに飲めば体重は減るけれど…

何も食べずにお酒だけ飲んで眠れば体重は減ります。それは、アルコールが肝臓で分解される際に糖がエネルギーとして消費され、通常時よりも消費カロリー量が増えるから。ですが、これは肝臓にかなりのダメージを与えるため、脂肪肝や肝硬変の原因となります。

肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、多少の異常があっても自覚症状はありません。自覚症状が出た時にはすでに時遅し、なんて場合も少なくありませんから、無茶なお酒の飲み方はやめて健康的にダイエットするようにしてください。

栄養不足の状態が続くと体脂肪率は増える

出典:www.healthista.com

夕食を摂らずにお酒だけ飲む生活が続くと、体に必要な栄養を摂取できず遅かれ早かれ栄養不足状態になります。栄養不足状態が続けば、体は飢餓状態にあると判断します。すると体を守るために、エネルギー消費量の多い筋肉を落として脂肪を蓄え始めてしまうのです。

脂肪は筋肉よりも軽いですから、筋肉が減って脂肪が増えれば体重は減ります。ただし、筋肉が減っているため、基礎代謝が減って太りやすくなりますし、体はどんどんたるんでいきます。同じダイエットでも健康的に引き締まって痩せるのと、不健康にやつれるのでは全然違いますよね。

ダイエット中はお酒を控え目に

ダイエット中はお酒を控え目にしておくのが、ダイエットを成功させる鉄則です。ですが、たまにはお酒を飲みたくなる時もありますし、仕事の都合でどうしても飲み会に参加せざるを得ない時もありますよね。

そんな時は飲み方や食べ方を上手に工夫して乗り切りましょう。たまの飲み会であればそこまでダイエットに大きな影響は与えませんので、翌日の食事量を減らすなどして対策すれば大丈夫です。

ただし、お酒だけ飲んで行うダイエットは絶対にNG。健康に大きな悪影響を与えますし、お酒を飲む量が増えていけば、肝硬変やアルコール中毒などの重大な病気の原因になる場合もあります。ダイエットは健康的に行うのが大前提。自分の体を大切にしながら行うようにしてくださいね。

【保存版】ダイエットする人が知っておくべき「痩せる知識・習慣」50選

全ダイエッターに捧げる渾身の記事!