要チェック!便秘の原因は人によって様々

便秘と一言で言っても、その原因はさまざま。便秘対策をするなら、自分の便秘の原因がどこにあるのかしっかり把握しておかなければ効果が出にくくなってしまいます。便秘の原因をご紹介していきますので、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。

食物繊維不足は代表的な便秘の原因

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食物繊維には、大腸の蠕動運動の促進、腸内の有害物質の吸着、腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増やす、便の量を増やすなどの働きがあります。そのため、不足してしまうと便秘の原因になるのです。

日本では終戦前まで食物繊維の平均摂取量が25gを超えていたのですが、2012年にはわずか13.7gと半分近くまで減少しています。特に20代女性は11.2gと少ないため、若い女性の便秘原因はほぼ食物繊維不足にあると言われているほどです。

食物繊維不足は便秘の原因になるだけではなく、大腸炎や大腸ガンの発生リスクにもなりますので、心当たりのある方は食物繊維が豊富に含まれている食べ物を積極的に摂取するようにしてくださいね。

運動不足が便秘の原因に

運動不足は美容や健康に悪影響をもたらすことがよく知られていますが、実は便秘の原因にもなります。運動不足状態が続いて腹筋が低下してくると、腸の蠕動運動をうまく行えなくなって、便秘につながってしまうのです。

筋力は少し運動不足の状態が続くと、あっという間に衰えてしまうもの。若い頃運動していたから大丈夫、なんて油断しているとすぐに筋力不足状態になります。

さらに運動には胃腸機能に大きな影響を与える、副交感神経を活発にする作用があります。そのため運動不足状態が続いて自律神経のバランスが乱れると、便秘に繋がりがち。便秘解消のためにはウォーキングなどの軽い運動で十分ですから、ぜひ生活の中に運動を取り入れてみてくださいね。

ストレスが便秘を招くことも

ストレスを受ける状態が慢性的に続いていると、自律神経の交感神経が優位になり副交感神経の働きが低下するため、大腸の蠕動運動の低下、または過度に収縮して痙攣を起こすなどの問題が発生しやすくなります。

ストレスによる便秘は、便秘だけではなく通学や通勤中などに突然強い腹痛が起こって下痢になるなど、便秘と下痢を交互に繰り返すのが特徴。この場合、安易に市販の便秘薬を使用すると症状が悪化する可能性が高いですので、注意してくださいね。

腸内環境が悪化して便秘に

人間の腸には常時100種類以上もの菌が、100兆個以上も存在しています。これらは消化吸収などを助ける善玉菌、有毒ガスや発がん性物質を発生させる悪玉菌、善玉菌と悪玉菌の勢力が強い方に傾く日和見菌の3種類に分けられます。

腸内環境が悪化して悪玉菌が増えると、便秘や肌荒れの原因に。また、便秘が続くとさらに悪玉菌が増加するため、余計に腸内環境が悪化するという悪循環に陥りがちです。便秘解消のためにも善玉菌を増やす効果のある食べ物を積極的に食べて、腸内環境を良い状態に保つようにしたいですね。

水分不足が便秘の原因に?

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意外に気づきにくいのが、この水分不足による便秘。体が水分不足状態になると、便の水分も失われてしまうため、便がカチカチになってなかなか出なくなってしまいます。

水分不足はダイエットによる食事制限や汗を大量にかいた時などに起こりがち。また、むくみや水太りを恐れて、あえて水分補給を少なめにしている方も要注意です。それから注意が必要なのは喉の渇きを感じにくくなっている高齢者や、喉の渇きを訴えられない乳児など。

日中だけではなく、朝起きた直後も睡眠中に水分が大量に失われているため要注意。こまめに水分を補給して脱水症状や便秘にならないよう心がけていきましょう。

病気や薬の副作用でも便秘になる

便秘は病気や薬の副作用が原因となって起こる場合も少なくありません。下記に便秘を生じる代表的な疾患や薬剤を挙げていますので、心当たりがある方は病院を受診して、医師に相談するようにしてください。

便秘をもたらす代表的な病気

  • 腹膜炎
  • 腸閉塞
  • 腸捻転
  • 潰瘍性大腸炎
  • 大腸ガン
  • 子宮筋腫
  • 甲状腺機能低下症
  • 糖尿病

便秘の原因が病気にある場合、便秘の他にも血便や嘔吐、激痛、めまいなどの症状を伴う場合がほとんど。特に腸閉塞は自覚症状が出始めると急速に症状が悪化しますので、一刻も早く病院を受診するようにしてください。

副作用で便秘が起こりやすい代表的な薬剤

  • 咳止め薬
  • 血圧降下剤
  • カルシウム拮抗薬
  • 抗生物質
  • 不整脈用剤
  • 抗鬱薬
  • 向精神薬
  • 抗てんかん剤
  • 抗がん剤

薬による便秘に対し、自己判断で下剤や便秘薬を服用したり、浣腸したりするのは絶対NG。必ず処方元の医師に相談して、適切な対応を指示してもらうようにしてくださいね。

便秘の症状は便が出ないだけじゃない!

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便秘といえば、便が出ないのが代表的な症状ですよね。ですが、実は便が出ていても便秘になっている可能性があるんですよ。

便秘の症状に気づかず対策が遅れてしまうと、便秘が悪化する場合もありますから、しっかり便秘の症状について知っておくようにしてくださいね。下記に、代表的な便秘の症状をご紹介していますので参考にしてみてください。

お腹が張って食欲が低下する

便が長時間大腸内に留まると、腸内環境が悪化して腸内に有毒ガスが発生しやすくなるため、お腹が張る原因に。また消化管の働きが低下してしまうため、食欲低下の原因にも。老廃物の排出が滞っているため、肌荒れや頭痛などの自覚症状を伴う場合もあります。

コロコロのウサギの糞のような便が出る

ストレス過多の状態が続くと、胃腸の働きを司る副交感神経の働きが低下するため、大腸内を便がうまく運ばれなくなってコロコロしたウサギの糞のような便になります。また、食後の腹痛や残便感などの症状を伴う場合も。

便意はあるのに便が出ない

日頃から、便意はあるのに我慢してしまうという方が陥りやすいのがこの症状。直腸まで便が到達しているのに便意を感じず、便秘になってしまうのです。また、この状態が長期間続いていると、浣腸しても直腸の便が排出し切れず摘便などの処置が必要になる場合も。

高齢者や寝たきりの方、外出が多い方などによく見られる症状ですので、心当たりのある方は注意するようにしてください。

便は出るけどスッキリしない

病気が原因の便秘によく見られる症状です。大腸ポリープや腫瘍などが原因で、便の通り道が邪魔され、便の形状が細くなったり変わったりします。これまで問題なかった便習慣に違和感を感じたら、病院で相談するようにしてくださいね。

便秘の種類を整理しておこう

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便秘は、大きく3種類に分けられます。自分の便秘の原因を理解せずに便秘薬を服用してしまうと、便秘の悪化につながる場合も。便秘薬を使うなら、自分の便秘はどのタイプなのか確認してから使用するようにしましょう。

①直腸性便秘

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直腸性便秘が当てはまるのはこんな人!

  • 便意を我慢してしまうことが多い
  • いきんでも便が出るまでに時間がかかる
  • 便が出てもすっきりせず残便感がある

直腸性便秘とは、便が直腸まで送り出されているにもかかわらず便意を感じないため、便秘になっている状態をいいます。直腸の神経は便意を我慢する頻度が多いと、神経が鈍くなって便意を感じにくくなってしまいます。

直腸性便秘の状態が続くと、直腸内に便が大量に溜まって水分を奪われ、水分不足により便が硬くなって蓋をし、さらに便が出にくくなるという悪循環に陥りがち。水溶性食物繊維や水分を積極的に摂取して、便の量を増やして柔らかくし、便の出しやすい状態を作るようにしてください。

また、直腸性便秘の際に刺激性の便秘薬(下剤)を使用すると、腹痛を起こしますので要注意。決まった時間に朝食を摂り、朝はトイレに行くという規則正しい生活習慣が直腸性便秘を解消するポイントです。

②弛緩性便秘

弛緩性便秘が当てはまるのはこんな人!

  • 慢性的にお腹が張っている
  • 便意をほとんど感じない
  • ダイエットしている
  • 筋力の低下を実感している

弛緩性便秘は、大腸の蠕動運動が低下して大腸内の老廃物をスムーズに送り出せなくなって生じます。運動不足や大腸の緊張低下などにより生じやすいため、時間がある時にウォーキングなどをして少しずつ筋力を高めていくのがオススメ。

また、根菜や緑黄色野菜などに含まれている不溶性食物繊維を積極的に摂取すれば、腸を刺激できるため、蠕動運動を促せます。

③痙攣性便秘

痙攣性便秘が当てはまるのはこんな人!

  • 慢性的にストレスを感じている
  • いきなり激しい便意を感じることがある
  • 便秘と下痢が交互に起こる

比較的、若年層に多く見られるのがこの痙攣性便秘。大腸の緊張により痙攣を生じて過度に収縮し、内容物の通過や排便に障害が起こっている状態です。ストレスにより自律神経の乱れがこの痙攣性便秘の主な原因と言われています。

痙攣性便秘の時に不溶性の食物繊維を摂取すると、大腸への刺激が強すぎて症状が悪化する場合が多いですので、摂取は控えるようにしてください。便秘解消のためには、腸内環境を整える作用のある水溶性食物繊維を含む海藻類やこんにゃくなどがオススメ。ヨーグルトや納豆などの発酵物も効果的ですよ。

女性の方が男性より便秘になりやすいのは何故?

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便秘は男女問わず生じる可能性がありますが、一般的に男性よりも女性の方が便秘になりやすいと言われています。ここではその代表的な理由をご紹介していますので、便秘に悩まされている女性は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

黄体ホルモンの影響

生理前に便秘しやすくなるのは、この黄体ホルモンの影響によるもの。黄体ホルモンには腸の蠕動運動を弱める作用があるため、黄体ホルモンの分泌が増える生理前はどうしても便秘になりやすくなってしまうのです。

また、黄体ホルモンには体に水分を溜め込みやすくさせる働きもあるため、体が重くなって運動不足になりがちに。少し体を動かすように心がければ腸が刺激されて便秘の解消につながる場合もありますので、生理前の便秘に悩まされている方は下腹部の筋肉を刺激出来るような簡単な運動を取り入れてみてくださいね。

筋力が弱い

女性が男性に比べて便秘しやすいのは、もともとの筋力量が少ないことも原因です。特に、腹筋が弱いと腸が重力に負けて下に下がってしまうため、便秘になりやすくなります。

筋肉を付ければ腸の蠕動運動も促せますし、腸の形も保てるようになります。もし便秘と共にお腹のお肉が気になるようであれば、腹筋やスクワットなどのトレーニングを行うようにしてみてくださいね。

ダイエットによる食事制限

ダイエットのために過酷な食事制限を行うと、食事量が減るため便の量も減ってしまい、便秘の原因に。また、食事量の減少は腸の働きを鈍くしてしまうため、余計に便が出にくくなるのです。

加えて、ダイエット中は油分を控えがちですよね。過剰な脂質の摂取は健康にもよくありませんが、油分は腸内での便の滑りを向上させる働きを持つため、控えすぎると便の動きが悪くなって便秘に繋がってしまうんですよ。

トイレを我慢しがち

女性は、男性に比べると外出時や人と会っている最中は恥ずかしくてトイレを控えてしまう方が多い傾向にあります。たまになら問題ありませんが、トイレを我慢する頻度が高くなると、便意を感じなくなったり、腸の蠕動運動を弱らせたりする原因に。

トイレに行くのは生理現象ですから、自分の体のためにも我慢しすぎないように心がけましょう。

便秘による悪影響はこんなに!

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「便秘なんて便が出ないだけでしょ?」なんて甘く考えがちですが、便がきちんと排出されないと体に老廃物や毒素が溜まるため、さまざまな悪影響をもたらします。ここでは代表的な便秘の悪影響の一例をご紹介しています。

肌荒れやイライラの原因に

便秘が慢性化すると、長期間体内に留まった便から毒素が発生し始めます。その状態になってもまだ便秘状態が継続すると、今度はその溜まった毒素が肌から排出されて肌荒れの原因に。肌が荒れると外出も億劫になるので運動不足を招き、さらに便秘が悪化してしまう場合も。

また、便秘が続くと常に下腹部が重苦しくスッキリしないので、気分が悪くなる場合も多いです。特に生理前は黄体ホルモンの影響と相まって、気分が不安定になりイライラが激しくなる方も少なくありません。

体臭や口臭、おならの臭いが強くなる

便秘になると、おならがよく出るという方はいらっしゃいませんか?これは腸内に溜まった便から発生した毒ガスによる影響です。この毒ガスは、便秘が長引けば長引くほど臭いが強くなりますので要注意。

また、おならだけではなく体臭や口臭にもその毒ガスの臭いが混ざる場合もあります。ごまかすために香水をつけると、匂いが混ざりあって大変な事態になる場合も。体臭や口臭は自分だけではなく周囲の人にも不快感を与えますので、そうなる前に便秘を解消するよう心がけましょう。

痔になりやすくなる

便秘が続くと、便の中の水分はどんどん失われていくため硬くカチカチの便になっていきます。それを無理に出そうとして、肛門が切れて痔になるケースは意外と多いんです。痔といえばデスクワークなどが多い中年男性のイメージがありますが、実は痔に悩まされている女性はかなりの数いらっしゃるんですよ。

痔は、病院で適切な治療をきちんと受ければ必ず治ります。ただ恥ずかしさから病院を受診出来ず、痔を悪化させてしまう女性も少なくありません。痔になるとさらに排便が困難になって便秘を悪化させてしまいますから、もし痔になってしまったら早めに病院を受診して治療を受けるようにしてくださいね。

便秘の原因を知って便秘予防に役立てよう

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便秘の原因は人によってさまざま。自分の便秘の原因を把握せずに市販の便秘薬を使用して、酷い腹痛や下痢になる方も多いと言われています。便秘は様々な悪影響を体に与える、決して甘く見てはいけない症状です。

あまりにも便秘が長期間続いている場合は、一刻も早く病院へ。便秘が病気の原因になる場合もありますし、病気が原因で便秘が続いている可能性もあります。しっかり自分の便秘の原因を把握して、適切な処置を取るようにしてくださいね。

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