梨がダイエットに効果的な理由

梨は、みずみずしさとシャリシャリした食感、甘い果汁が特徴の果物です。好きな果物ランキングでも、上位にランクインするほど人気があります。スーパーに梨が並ぶと、「待ってました!」とばかりに購入する方もいるでしょう。多くの方は、好きだからという理由で購入すると思いますが、実は梨はダイエット効果が期待できる果物です!梨には、次のようなダイエット効果があります。
低カロリーな果物
梨のカロリーは、100gあたり43kcalです。ダイエットに適した果物として有名なりんごは、100gあたり54kcal、バナナは86kcal、キウイフルーツは53kcalで、これらと比較しても梨は低カロリーな果物と言えます。梨は糖度が高い果物ですが、水分量が約90%も占めているので1個全部食べたとしても太りにくい果物です。
梨にはいくつか品種があり、それぞれ糖度も異なります。糖度が1度上がるごとに、100gあたり4kcal増えると言われており、甘さが増すほどカロリーが高くなります。梨をダイエット目的で食べるときは、糖度に注意して選びましょう。
品種別・梨の糖度(平均値) | |
---|---|
幸水梨 | 13~14度 |
豊水梨 | 12度 |
二十世紀梨 | 13度 |
南水梨 | 15度 |
新水梨 | 13度 |
便秘の改善
梨特有のシャリシャリ感は、リグニンやペントザンといった物質が、石のように硬くなってできた石細胞によるものです。実が熟す前の石細胞は種子を守る働きがあり、熟した後は果肉全体に広がっていきます。石細胞は消化されにくいため、食物繊維に似た働きをし、便通を良くしてくれます。
また、梨には天然の糖アルコールである「ソルビトール」が含まれています。甘味料や食品の保存に使われることの多いソルビトールですが、下剤成分としても使用されています。ソルビトールには腸内の水分を集めて便を柔らかくし、排便を促す効果があるので便秘解消に効果的です。
むくみの解消
梨は、カリウムが豊富に含まれています。カリウムはナトリウムを排出し、体内の水分調節を行なう働きがあり、むくみの解消に効果的です。カリウムは、加熱をすると栄養素が壊れてしまいますが、生のまま食べられる梨はカリウムを壊さずに摂ることができます。梨には、カリウムが豊富な果物として有名なスイカよりも、多くのカリウムが含まれています。
満腹感が得られる
水分をたくさん摂ると、お腹がいっぱいになった経験はありませんか?梨も水分が多いため、1個食べただけでも満腹感を得ることができます。お腹がすくと間食をしてしまいがちですが、梨は低カロリーながら満腹感を得られるので、ダイエット中のおやつとして最適です。
梨で行う3つのダイエット方法

梨はダイエット効果的な果物ですが、普通に食べてもダイエットができるわけではありません。梨でダイエットするなら、次の3つの方法を試してみましょう。
①朝食に置き換える
3食のうち、どの食事を梨に置き換えても良いのですが、おすすめは朝食です。朝は休んでいた細胞が動きだし、デトックスには最適な時間で、多くの酵素が消費される時間でもあります。梨などの果物には、たくさんの酵素が含まれており、朝に摂ると消化酵素を節約して代謝酵素に活用することができます。代謝がアップすると、ダイエット効果も高まります。
②食前に食べる
梨は水分が多いため、満腹感を得ることができるので、食事の前に梨を1〜1/2個食べると良いでしょう。既にお腹が満たされていれば、その後の食事で食べ過ぎる心配もありません。この方法だと、自然と食べる量が減るので痩せやすくなります。
③食後に食べる
炭水化物や甘い物など、糖質の摂りすぎは太る原因の一つなので、食べ過ぎないことが大切です。梨も甘いので糖質が高いように思われますが、白米やパンなどに比べるとGI値や糖質は低いため、糖質制限ダイエット中でも食べてOKな食材なのです。
食後に何かデザートを食べないと、食事が終わった気がしないという方もいるでしょう。そんな方は、食後のデザートとして梨を食べることがおすすめです。野菜や肉、魚を食べた後に少量の白米を食べ、最後に梨を食べます。最後に梨を食べることで食事が終わったという気分が味わえるだけでなく、主食を減らした物足りなさもカバーすることができます。
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梨を食べるときの3つのポイント

梨に決まった食べ方はありませんが、同じ梨を食べるならダイエット効果を期待できる食べ方をしたいですよね。梨を食べるときは、次の3つのポイントを押さえておくと良いですよ。
①皮ごと食べる
普通の梨でもスポンジなどで綺麗に農薬を落とせば食べられますが、無農薬の梨が手に入ったら、ぜひ皮ごと食べてみて下さい。梨の栄養は皮や皮に近いところに多く、カリウムや疲労回復物質である「アスパラギン酸」、美白成分として化粧品にも使用される「アルブチン」が豊富に含まれています。
②夜は食べ過ぎない
朝とは違い、夜は体が休息する時間帯で、消化酵素も働いていません。夜に食べた梨の糖質は、脂肪へと変換されて蓄積されるので、太る原因になります。梨に限らず、夜に食べる物全般に言えることですが、最低でも寝る3時間前までには食べることを終わらせるようにしましょう。
③冷やした梨を食べ過ぎない
梨は、冷やしたものを食べることが一般的です。しかし、梨は水分量が多いため、食べ過ぎると体を冷やす原因にもなります。体が冷えると代謝が低下するので、痩せにくい体質に繋がります。梨は冷やしすぎず、食べ過ぎないように注意しましょう。常温保存した梨をスムージーや、ヨーグルトにくわえたりして、食べ方を工夫しましょう。
梨のダイエット効果まとめ

いかがでしたでしょうか?梨は、水分が多い為に満腹感を得られやすく、果物の中でも低カロリーなので、ダイエットに効果のある果物です。ポイントを押さえながら、自分に合った方法で梨ダイエットを始めてみましょう。
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