ダイエット中にハイボールがおすすめな理由

ハイボールはウイスキーを炭酸水で割ったお酒で、最近は若い世代にも人気があり、居酒屋などでも定番ですよね。
ハイボールに使われているウイスキーは「蒸留酒」という種類に属し、「醸造酒」、「混成酒」と合わせて三大醸造酒と呼ばれています。
三大醸造酒 | ||
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製法 | 主なお酒 | |
蒸留酒 | 原料を発酵させた後、蒸留して造る | ウィスキー、焼酎、ブランデーなど |
醸造酒 | 米・麦・ぶどうなどの原料を発酵させて造る | 日本酒、ビール、ワインなど |
混成酒 | 醸造酒や蒸留酒に香料や糖を加えて造る | 梅酒、リキュール、ベルモットなど |
ダイエット中にハイボールがおすすめなのは、蒸留酒であるウイスキーが使われているからです。
ビールなどの醸造酒は、原料となる麦などに糖質が多く含まれていますが、蒸留酒は醸造酒を加熱・冷却して造るため、その成分はアルコールが中心で、糖質がとても少なくなります。
お酒に含まれる糖質(低い順) | |||
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名前 | 種類 | 1杯当たりの量 | 糖質量 |
ハイボール | 蒸留酒(+炭酸水) | 200ml | 0g |
ウイスキー | 蒸留酒 | 30g | 0g |
焼酎 | 蒸留酒 | 180g(一合) | 0g |
ジン | 蒸留酒 | 30g | 0g |
ワイン(赤) | 醸造酒 | 100g | 1.5g |
梅酒 | 混成酒 | 30g | 6.2g |
日本酒(清酒) | 醸造酒 | 180g(1合) | 8.1g |
ビール | 醸造酒 | 353g(350ml) | 10.9g |
蒸留酒には糖質が含まれておらず、ウイスキーを炭酸水で割って作るハイボールも、糖質は0gです。同じお酒でも、ビールや日本酒などの醸造酒には驚くほどの糖質が含まれているので、ダイエット中は控えた方がいいでしょう。
アルコールのカロリーは太らないカロリー!?
ダイエット中は、お酒のカロリーも気になりますよね。お酒に含まれるカロリーには2種類あります。「アルコールのカロリー」「原料などが由来のカロリー」です。
アルコールのカロリーは、別名「エンプティカロリー」と呼ばれる吸収されにくいカロリーなのですが、それ以外のカロリーは、原料の穀物や甘みなど、吸収されやすい糖質由来のカロリーなので、ダイエット中は特に注意が必要です。
とは言っても、お酒は度数によって飲む量が変わるので、いまいち違いが分かりにくいですよね。そこで、それぞれのお酒に含まれるカロリーを、1日分として推奨されている純アルコール量(約25g)を基準として表にしてみました。
お酒に含まれるカロリー(低い順) | |||||
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名前 | 量 | アルコール度数 | 全カロリー | アルコールカロリー | 原料などのカロリー |
ハイボール | 350ml | 8.6% | 175kcal | 175kcal | 0kcal |
焼酎 | 125ml | 25% | 175kcal | 175kcal | 0kcal |
ブランデー | 70ml | 43% | 175kcal | 175kcal | 0kcal |
ワイン(赤) | 250ml | 12% | 200kcal | 175kcal | 25kcal |
日本酒 | 210ml | 15% | 219kcal | 175kcal | 44kcal |
ビール | 630ml | 5% | 255kcal | 175kcal | 80kcal |
「原料などのカロリー」に注目してください。蒸留酒である焼酎やブランデー、そしてウイスキーが原料のハイボールは、アルコール以外のカロリーはゼロですが、ビールや日本酒などの醸造酒には、それ以外のカロリーが含まれていることがわかります。
ビールに含まれているアルコール以外のカロリーは80kcalですが、80kcalを消費するための運動量は、ウォーキングならおよそ20分、ジョギングならおよそ10分です。もちろん消費しきれなかったカロリー分は太ってしまうので注意が必要です!
ハイボールはいくら飲んでも太らない?

これまで見てきたように、ハイボールをはじめとする蒸留酒は、糖質や吸収されやすいカロリーが比較的少ないのですが、だからといって、「いくら飲んでも太らない」というわけではありません。
体内でアルコールを分解するのは、糖質や脂肪などを処理する肝臓です。そして、優先して分解されるのはアルコールなのです。
肝臓でアルコールを分解していると、糖質や脂肪を分解するスピードが鈍ってしまい、身体に脂肪を貯め込んでしまう原因になることがあります。お酒は適量を守って飲むようにしましょう。
また、市販のハイボールやお店で飲むハイボールには、ウイスキーと炭酸水以外に、飲みやすくするための甘味が足されていたりするので注意が必要です。
それ以外にも、ダイエット中にお酒を飲む場合は、
- 空腹時にいきなり飲まない。
- お酒の量を普段の7割程度に減らす。
- 度数の高いお酒は、水や炭酸水で薄めて飲む。
- 甘いお酒(カクテル・梅酒など)は飲まない。
- 高カロリー・高塩分のおつまみは避ける。
- 飲んだ後、飲んでいる合間に水やお茶で水分を補給する。
等に注意すると、飲む量もコントロールしやすく、太りにくくなるでしょう。
ハイボールに合う!ダイエット中でも太りにくいおつまみ
ダイエット中にお酒が厳禁!と言われている大きな理由は、一緒に食べるおつまみにあります。お酒は食欲増進の効果があり、つい味が濃く脂っこいものを食べ過ぎてしまいがち。おつまみの効果で、またお酒が進み・・・と繰り返すうちに、思った以上のカロリーを摂取してしまいます。
そこで、ハイボールとも相性がよく、ダイエット中でもおすすめのおつまみを紹介します。

おすすめおつまみ | |
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グリーンサラダ | ドレッシングに注意。ノンオイルなど低カロリーなものを選ぶこと。 |
枝豆 | 低カロリーでおすすめ。ただし、塩を振りすぎるとお酒が進みすぎるので注意。 |
キムチ | 低カロリーでありながら、腸内環境を整えてくれる発酵食品。漬物や納豆でも。 |
野菜スティック | ミネラルやビタミンを補給できる低カロリーおつまみ。歯ごたえもあって食べ過ぎ防止に。 |
豆腐 | 冷奴でも湯豆腐でもオールシーズンOK。 |
お刺身 | 高タンパク低カロリーなものが多いのでおすすめ。焼き魚でも。 |
逆にNGなおつまみは、フライドポテトや揚げ物、炭水化物です。締めのラーメンやお茶漬けは、絶対にNGです。飲んだ後は、水分をたっぷり摂ってそのまま眠りましょう。
ダイエット中、お酒は厳禁!と思われがちですが、飲み方やおつまみに工夫をすれば、楽しくお酒を飲むことはできるんですね。
特に今回紹介したハイボールは、アルコール度数の高いものが多い蒸留酒の中でも、炭酸水で割ることによって飲みやすくさわやかなお酒になり、若い女性にも人気です。
どうしてもお酒を飲みたくなった時や、飲み会が避けられない時は、ぜひハイボールを飲んでみてくださいね♪