目次
プロテインとスムージーは混ぜてもOK?
結論から言うと、プロテインとスムージーを混ぜても栄養に問題ありません。プロテインはタンパク質、スムージーはビタミン、ミネラル、食物繊維を含んでいます。プロテインとスムージーはお互いに欠けている栄養素があるので、混ぜることで欠けている栄養素を補うことができて有益です。
プロテインはタンパク質の塊、スムージーはヨーグルトや牛乳に野菜や果物などを混ぜてミキサーにかけた飲み物です。プロテインは筋トレをする人向け、スムージーはダイエットをする人が置き換え食として飲むものというイメージがありますね。

スムージーは青汁などよりも腹持ちが良いということで、ダイエット食として活用する人が増えています。一方のプロテインは筋肉を成長させる、筋肉の分解を防ぐ、減量期のサポートとして飲むという目的で使われることが多いです。
スムージーの食物繊維で栄養吸収率が悪くなる?

「食物繊維は栄養の吸収を邪魔する」と言われることがあります。しかし、ホエイプロテインのような利用効率が高く、消化吸収が早すぎるタンパク質は、すぐに小腸を通過してしまうのでむしろ食物繊維と一緒にとった方が吸収率が高まるということもあります。

ホエイプロテインを飲んでいる人たちは、あえて吸収を緩やかにさせるために難消化デキストリン(水溶性食物繊維)をプロテインに加えて飲む人もいます。ゆっくりといってもせいぜい数時間遅くなる程度ですが、多少効果は期待できます。ちなみに、難消化デキストリンの効果には次のようなものがあります。
- 糖の吸収スピードの遅延(食後血糖値の上昇抑制)
- 脂肪の吸収スピードの遅延(食後中性脂肪の上昇抑制)
- 整腸作用
- 内臓脂肪の低減
- ミネラルの吸収促進
「スムージーの食物繊維がプロテインのタンパク質の吸収効率を悪くするのでは?」という心配に対しては、それほど気にしなくても大丈夫と言えそうです。プロテインはアミノ酸スコアが高い(体内でタンパク質として使われる効率が良い)ので、多少吸収が邪魔されても微々たるものです。

むしろ、プロテインからだけでは補うことができないビタミンやミネラル、糖分などの栄養素を補うために積極的にスムージーと組み合わせてみると筋トレには効果的です。
ただし、どんなものでも過剰摂取は危険です。また、遺伝子的に食物繊維→タンパク質の順で食べると筋肉がつきにくくなる人もいるのでそういう人は注意しましょう。
プロテインにスムージーを混ぜる5つのメリット
①お互いに欠けている栄養素を補える

プロテインをスムージーに混ぜるメリットは、お互いに不足している栄養素を補えることです。プロテインはタンパク質の塊、スムージーは野菜や果物がメインなのでビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。また、果物には果糖が含まれているので糖分補給にもなります。
つまり、プロテインとスムージーを組み合わせると五大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)のうち4つがとれるということです。脂質もプラスしたいのであれば、スムージーにオリーブオイルなどの良質な油をプラスしてあげるといいです。
②食欲がないときの栄養補給に

朝は食欲がなくて食べたくないという人もいますよね。しかし、筋トレをしているなら筋肉が分解されるのを防ぐためには食事を抜くのは避けた方がいいです。特に筋肉のもとになるタンパク質は食欲がなくても摂取しておきたいところです。

こういう食欲がないときの栄養補給に、プロテインとスムージーの組み合わせは活躍します。脂質もプラスすれば完全栄養食品並みの栄養バランスになるので、効率よく栄養を補うことができます。「食欲がないけれども、筋肉のために何か食べないといけない」というときに便利です。
③ダイエット効果が高まる

ダイエットのために何も食べないというのは、むしろ太りやすい体質を作る原因になります。エネルギーを作り出すには、エネルギーが必要です。そのための栄養までゼロにしてしまうと、体は飢餓状態だと判断してエネルギーを節約しようとします。

できるだけ少ないエネルギーで体を動かせるように調整するので、結果的に新陳代謝が低い燃費がいい体になってしまいます。スムージーダイエットで痩せるというやり方もいいですが、これだけだと筋肉が落ちてしまう可能性があるので筋肉を減らさないためにプロテインをプラスするといいです。
④プロテインが飲みやすくなる
最近のプロインは美味しいものも増えてきましたが、そもそも「プロテイン=まずい」というイメージが強いです。プロテインを飲んだことがない人にはわからないかもしれませんが「粉っぽい」「フレーバーがないと激まず」などのデメリットがあります。
それを和らげるためにバニラ味やチョコレート味、フルーツ味のプロテインもありますが、これでもまだ「粉っぽくて飲めない」という人もいます。ここにバナナやりんごなど美味しい味の果物を加えてプロテインスムージーにしてあげると、だいぶ飲みやすくなります。

「プロテインを飲みたいけれども、どうしても美味しくなくて飲めない」という人でもスムージーに加えてあげれば飲めるようになる可能性が高くなります。
⑤腹持ちが良くなる

プロテインダイエットというのも流行っています。これはダイエット向きのソイプロテインを飲んで痩せやすい体を作ってダイエットする方法です。

ソイプロテインは代謝アップ、筋肉増強、食べ過ぎ防止、低カロリーなどのメリットがあるので、ダイエット向きです。ただし、これだけだと物足りなくて結局食べてしまうというケースもあります。ここにスムージーをプラスしてあげると、さらに食物繊維がプラスされるので腹持ちが良くなります。

また、ビタミンやミネラルといった糖代謝や脂質代謝に必要な栄養素も補うことができるので、余分なエネルギーを消費しながら効率よくタンパク質の恩恵を受けることができます。
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プロテインの効果+スムージーの効果=プロテインスムージーの効果

プロテインスムージーの効果にはどんなことがあるかを考えるには、分解して考えればOKです。つまり、プロテインの効果とスムージーの効果をそれぞれ考えてみるということです。栄養素によってはお互いに打ち消しあってしまうものもありますが、それを避けるようにすれば大丈夫です。

では、以下でプロテインのメリットと効果、スムージーのメリットと効果をそれぞれ見ていきます。それぞれの効果を知ることで、今自分に必要なものを補えるようになります。
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プロテインの3つのメリット・効果
プロテインは筋肉増強剤のような効果はありません。単なるタンパク質なので、普段食べている肉や魚などに含まれているタンパク質と同じものです。ではなぜあえてプロテインを飲むかというと、それなりのメリットがあるからです。
①1日に必要なタンパク質を効率よく摂取できる
プロテインはタンパク質であり、それ以上でもそれ以下でもありません。タンパク質が不足すると、次のような体への影響があります。
- 髪や肌がボロボロになる
- 筋肉量が低下する
- 免疫力が落ちる
プロテインの形状は様々ですが、最も一般的なのはパウダータイプのプロテインです。水や牛乳に溶かすだけで飲むことができます。プロテインはタンパク質の塊で、脂質など脂肪を増やす原因になる成分が少ないので、タンパク質だけ集中してとることができるというメリットがあります。
1日に必要なタンパク質の摂取量は、成人男性で50g以上、女性で40g(厚生労働省『日本人の食事摂取基準』より)となっています。このタンパク質の量を食事で摂ろうと思うと、肉や魚などの高カロリーで脂質の多い食べ物を摂取する必要があります。

タンパク質の摂取量を維持するためには毎日高カロリーな食事が必要になる可能性があります。タンパク質を摂取しているうちに、ご飯が進んで肥満の原因となる炭水化物を多くとってしまうという問題もあります。ここでプロテインの登場です。

プロテインは純粋な成分ならば、糖質などの余計なものは入っているので糖質やカロリーを抑えて効率よく手軽にタンパク質を補給することができます。飲み物なので、体への吸収速度も速いですし、筋肉を成長させるために必要な栄養素がバランスよく入っているというメリットもあります。
②筋肉がつきやすくなる

プロテインを摂取するメリットの2つ目が、筋肉がつきやすくなるということです。筋トレをすると筋肉の細胞が壊されて、それが修復する過程で筋肉が大きくなります(超回復)。この修復の時に欠かせないのがタンパク質です。この時にタンパク質が不足していると、十分な修復が行われません。

つまり、筋肉を大きく成長させることが難しくなるということです。プロテインを飲んでタンパク質を摂取すると、プロテインを飲まないで筋トレをした時に比べて効率よく筋肉を成長させることができます。
③基礎代謝が高まる

筋肉はエネルギーを多く使う器官です。なので筋肉量が増えると必要なエネルギーの量が大きくなります。筋肉は1kg増えても基礎代謝は13kcalしか上がりませんが、筋肉が多い人はそれ以外の肝臓、腎臓、心臓などの活動も活発になるので、エネルギーの消費量がもう少し多くなります。

なので、筋肉が1kg増えるということは13kcalよりも多くの基礎代謝が上がるという可能性が高いです。「1kg筋肉が増えても13kcalしか基礎代謝が上がらないのではダイエットには意味がない」と思うかもしれませんね。確かにそれも一理あります。これならむしろ食べる量を少し減らした方が良さそうです。

ここで考え方を変えてみましょう。そもそも筋トレをボディメイクの目的でやるのであれば、基礎代謝アップがオマケについてくるのはかなりお得と考えてみるといいです。ダイエットでは単に体重を落とすだけではなく綺麗なボディラインを作り上げることが大切です。

基礎代謝が少し増えて、さらに引き締まったボディラインが手に入ると考えれば筋トレのメリットは十分にあります。
スムージーの4つのメリット・効果
スムージーは凍らせた野菜や果物をミキサーにかけた飲み物の総称です。ただし、最近では凍らせない野菜や果物を使うレシピも多いです。野菜ジュースは皮や種は取ってジューサーでエキスだけ絞るのに対して、スムージーーは皮や種ごとミキサーで粉砕するので、野菜や果物の栄養素が丸ごと摂取できます。

ジュースに比べて食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富です。市販されている野菜ジュースは加熱加工してあるのでビタミンが壊れているものが多いですが、自分で生の野菜や果物を買ってきてスムージーを作れば、ビタミンを壊さずに摂取することができます。
スムージーと言っても種類がある
スムージーの種類 | 概要 | 効果 |
---|---|---|
グリーンスムージー | スムージーの代表格。葉物野菜と果物がメイン | 美容・健康・ダイエット |
ヘルシースムージー | サプリメントの代わりとして飲む。必要な栄養素を入れる | 材料により異なる |
ダイエットスムージー | シード・ナッツ類にカフェインを入れる。日本では一般的ではない | ダイエット |
フルーツスムージー | 果物がメイン。味わうことが目的 | 健康・美容・ダイエット・味 |
デザートスムージー | シェイクやフラペチーノに近い。高カロリー | 味 |
スムージーには以上のような種類があります。スムージーといえは「グリーンスムージー」を指すことが多いので、今後は「スムージ=グリーンスムージー」ということで話を進めていきます。野菜や果物がメインと考えておけば、プロテインに合わせやすくなります。
①便秘解消

スムージーは食物繊維の多いものを選ぶと、便秘解消効果が高くなります。例えば葉物野菜ならほうれん草や青菜、フルーツならりんごやバナナなどが食物繊維が多いです。便秘の原因として多いのが、水分と食物繊維不足です。

便秘解消のために野菜をたくさん食べているという人は注意した方がいいです。野菜は不溶性食物繊維を含むものが多いので、腸が水分不足になって便が硬くなってしまうからです。不溶性食物繊維は腸内の水分を吸い取って便のカサを増やしてくれますが、そればかり食べていると腸が水分不足なります。

便を柔らかくしたいならば、水溶性食物繊維を多く摂取する必要があります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスを考えながら果物を選んでいくといいでしょう。以下の表は水溶性食物繊維の含有量順に果物を並べたものです。
果物(100gあたり) | 水溶性食物繊維 | 不溶性食物繊維 | 総量 |
---|---|---|---|
アボカド(生) | 1.7 | 3.6 | 5.3 |
キウイフルーツ緑(生) | 0.7 | 1.8 | 2.5 |
桃(生、ネクタリン) | 0.7 | 1 | 1.7 |
いちご(生) | 0.5 | 0.9 | 1.4 |
りんご皮なし(生) | 0.4 | 1 | 1.4 |
甘柿(生) | 0.2 | 1.4 | 1.6 |
バナナ(生) | 0.1 | 1 | 1.1 |
バナナは食物繊維たっぷりと言われていますが、他の果物の方が水溶性食物繊維の含有量は多いです。持ったりしているので、スムージーとして使いやすい材料ですが腸内が水分不足になっている人はキウイやアボカドなどの水溶性食物繊維が多い果物を使うのがおすすめです。

スムージーは自分の体調によって効果的な野菜や果物を選べるのがメリットです。特に食事で食物繊維が不足しがちな人はスムージーの恩恵を受けやすいでしょう。
②美肌効果
野菜や果物に含まれているビタミンは、美肌に欠かせません。特にビタミンA・C・E(エース)は抗酸化作用が強いビタミンで、このうちビタミンCは生の野菜や果物に多く含まれています。ただし、ビタミンCは熱に弱いので野菜を炒めたりすると壊れてしまいます。

スムージーは種も皮も生のまま使うので、ビタミンCが熱に壊されないで済むというメリットがあります。
③アンチエイジング効果

緑黄色野菜や果物には、ポリフェノール(植物の樹皮や種に含まれる天然成分)が豊富に含まれています。ポリフェノールには体内で増えてしまった活性酸素を除去するパワーがあります。活性酸素は紫外線を浴びたり、激しい運動を行うとミトコンドリアで作られて増えていきます。

活性酸素は酸化力が強い酸素で、細胞と結びつくと相手を錆びつかせて働きを悪くさせてしまいます。「錆び付く=動きが悪くなる=老化」ということなので、老化を早めてしまう原因になります。ポリフェノールはこの活性酸素を除去する抗酸化力が高いです。

スムージーでアンチエイジング効果の高い野菜や果物を選べば、アンチエイジングに役立つ飲み物になります。
④ダイエット効果

歳をとると脂っこいものが若い時よりも食べられなくなったり、食べる量が少ないのに太ってしまいやすくなります。これは体内に元からある潜在酵素が減ってしまうからです。潜在酵素には2種類あります。1つ目が消化酵素、2つ目が代謝酵素です。

消化酵素が減ってしまうと、消化分解の力が衰えるので食べた後に胃もたれしやすくなります。代謝酵素が減ると、代謝の力が落ちるので同じカロリーを摂取しても太りやすくなります。これを補うのが食物酵素です。

食物酵素は食べ物から摂取することができる酵素ですが、生の食べ物にしか含まれていません。肉や魚なだ生肉、野菜や果物なら生の野菜や果物です。スムージーは生の野菜や果物を使うので、食物酵素をたっぷり摂取することができます。

食物酵素が働いてくれると、吸収や分解がうまくいくようになります。そのおかげでエネルギー代謝もよくなり、同じ量を食べても太りにくくなります。これがスムージーのダイエット効果です。
混ぜるならどんなプロテインがおすすめ?
日本でメジャーなプロテインは、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、ソイプロテインの3種類です。それぞれの特徴を最初に確認しておきましょう。
プロテインの種類 | 特徴 |
---|---|
ホエイプロテイン | タンパク質やBACC(バリン・ロイシン・イソロイシン)が多い。筋肉増強向き |
カゼインプロテイン | ホエイより吸収速度がゆっくり。就寝前に飲むのに適している |
ソイプロテイン | アルギニンが多い。ダイエットに最適 |
ホエイプロテインは筋トレしている人に最適
ホエイプロテインは、牛乳が原料です。牛乳タンパク質から約20%抽出されています。プロテインといえばホエイプロテインを指すというくらい、アスリートの間ではメジャーなプロテインです。プロテインの王道です。
筋トレをしている人は、大抵ホエイプロテインを飲んでいます。ホエイプロテインは筋肉を成長させるのに欠かせないBCAA(必須アミノ酸9種類のうちの3種類。バリン・ロイシン・イソロイシン)が豊富だからです。
他のプロテインに比べて吸収速度が速いので、筋トレ後のタンパク質補給に適しています。ただし、ホエイプロテインは乳糖が含まれているので乳糖不耐症(牛乳でお腹がゴロゴロなる人)の人は注意が必要です。また、飲みすぎると太ってしまうことがあります。

乳糖不耐症の人は、ホエイプロテインの中でも乳糖が少ないWPIという製法で作られたものがおすすめです。これはタンパク質の含有量が90%以上で乳糖が少なめなので、通常のWPC製法で作られたホエイプロテインよりもお腹を壊しにくいです。ただし、値段が高いのがネックです。
カゼインプロテインは筋トレのコンディション作りに最適
カゼインプロテインも牛乳が原料です。牛乳タンパク質から約80%抽出したものを指します。ホエイプロテインと同じ牛乳タンパク質ですが、体内へ吸収される速度が非常にゆっくりなのが特徴です。ホエイプロテインは数分で吸収されますが、カゼインプロテインは半日〜1日かけてゆっくり吸収されます。
吸収が遅いので、就寝前に飲んでおくと多くのアミノ酸を筋肉へ供給して筋トレで壊れた筋細胞を回復させることができます。カゼインプロテインは血中のアミノ酸濃度を長時間維持できるので、筋トレをしない日のコンディション作りにも最適です。

ただし、カゼインプロテインはホエイプロテインと同様に牛乳タンパク質から抽出されているので、乳糖の影響でお腹がゴロゴロになることがあります。また、飲みすぎると太ります。
ソイプロテインはダイエット向け
ソイプロテインは大豆由来成分のプロテインです。大豆の成分は筋肉を作ったり、健康を維持するのにも役立ちます。ソイプロテインの最大の特徴は、アルギニン(子供時代には必須のアミノ酸。大人になると体内合成で間に合うので準必須アミノ酸)の含有量が多いことです。
アルギニンの効果 | |
---|---|
活力アップ(男性向け) | 体内の血流を改善させることで性機能や運動性を向上させる |
身長が伸びる | 成長ホルモンの分泌を促す作用により骨や筋肉が成長する |
免疫力アップ | 体内に侵入する細菌やウィルスを退治する免疫細胞を活性させる |
運動パフォーマンス向上 | 疲労物質となるアンモニアの代謝回路を活性化。筋肉の修復、筋力アップ |
筋肉を増やすほかに、美肌効果や体型維持の効果も期待できます。なので、女性でダイエットしたい人はソイプロテインを飲んでいることが多いです。ただし、ホエイプロテインに比べて筋肉を増やす効果は弱いので、マッチョを目指す人には不向きです。
スムージーに適している野菜や果物は?
スムージーを健康や美容、ダイエットの目的で飲むなら、使う野菜や果物を選ぶことが大切です。「スムージー=健康」と思っている人が多いですが、選ぶものによっては逆に体調を悪化させてしまうこともあるので注意しましょう。
糖質が多い野菜は避ける

糖質の多い野菜と果物を組み合わせると、腸内でガスが発生しやすくなります。糖が体内に入ると「C6H12O6(糖)→12CO2(二酸化炭素)+6H2O(水)+ATP(エネルギー)」となります。ここにさらに糖が多くなるとガスが大量になっておならが出やすくなったり、腹部膨満感などが生じます。

なので果物を入れる場合は、糖分の多い野菜は避けた方がいいです。具体的に避けた方がいい野菜としては、次のようなものです。
- にんじん
- キャベツ
- ごぼう
- かぼちゃ
- イモ類
- カリフラワー
- ブロッコリー
- なす
逆に、果物と組み合わせることで美容健康効果が高くなったり、相乗効果が得られるOKなものもあります。以下のようなものが代表的です。
OK野菜&果物 | |
---|---|
野菜 | 小松菜・ほうれん草・セロリ・パセリ・トマト・パプリカ・チンゲン菜・青じそ |
果物 | バナナ・オレンジ・アボカド・いちご・ブルーベリー・キウイ・りんご・もも・パイン・マンゴー |
健康効果が高いけれども、入れると飲みにくくなってしまうのは、モロヘイヤ、明日葉、ケールなどです。
欲しい目的によって使い分けるのがポイント

スムージーは野菜と果物の組み合わせで、いくらでも自分の体調に合わせたドリンクが作れるのがメリットです。このメリットを活かして、欲しい効果に合わせた野菜や果物をチョイスしてみましょう。
目的 | 摂取したい栄養素 | 適している野菜&果物 |
---|---|---|
便秘解消 | 食物繊維 | 小松菜・りんご・バナナ・アボカド・キウイ |
冷え改善 | 温める力が強いもの | 生姜・りんご・みかん |
むくみ解消 | カリウム | パセリ・キウイ・バナナ・アボカド |
アンチエイジング | ポリフェノール | 黒オリーブ・ブルーベリー・いちご |
美白 | ビタミン | キウイ・いちご・アボカド |
プロテインスムージーの作り方

プロテインスムージーは、スムージーの材料になる野菜や果物、さらにプロテインパウダーと水を全てミキサーに入れれば簡単に作れます。ミキサーさえ持って入れば、どんなプロテインスムージーもあっという間にできてしまいます(ミキサーを洗うのは大変ですが)。
りんご&レモンプロテインスムージーレシピ
材料(1人分) | |
---|---|
りんご | 1/2個 |
レモン | 1/3個 |
プロテインパウダー(バニラ) | 40g |
お湯 | 180ml |
- りんごとレモンの皮を剥き、適当な大きさにカット
- ①をプロテインと一緒にフードプロセッサーへ入れる
- さらに50~60℃のお湯を入れ混ぜる
最後にお湯を入れて混ぜることでプロテインがダマになりにくくなります。ただしホエイプロテインは熱に弱く、70℃以上でタンパク質の構造が変わってしまうので注意が必要です。ソイプロテインとカゼインプロテインは熱に強いですが、ホエイプロテインを使う場合は注意しましょう。
ベリープロテインスムージーの作り方
材料(1人分) | |
---|---|
プロテインパウダー(バニラ味) | 20g |
水 | 200ml |
ブルーベリー(冷凍でもOK) | 100g |
バナナ | 1本 |
ハチミツ | お好みで |
- バナナはちぎる。他の材料も全てフードプロセッサーに入れる
- 混ぜて完成
入れる順番に明確なルールはありませんが、最初にバナナを入れておくとプロテインがダマになりにくくなります。ブルーベリーは冷凍でもOKです。冷凍のまま使うとフローズンスムージーっぽくなり、食感が変わります。
パウダーのスムージーを使うのもあり
わざわざ果物や野菜を買ってきてスムージーを作るのが面倒ならば、パウダーのスムージーを使うという方法もあります。野菜や果物がパウダー状になってすでに入っているので、水で溶かすだけで簡単にスムージーを作ることができます。
これにプロテインパウダーを入れてミキサーにかければ、簡単にプロテインスムージーが作れます。溶けやすいものであれば、ミキサーを使わずにシェイカーだけでプロテインスムージーを作ることもできます。

ただし、粉末タイプは生の野菜や果物を使うスムージーの簡略バージョンです。本物の野菜や果物をミキサーにかけた時の方がもったりとして飲みごたえがあります。粉末タイプのスムージーは低カロリーで簡単に作れるというメリットはありますが、できれば生の野菜や果物を使った方がいいです。
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プロテインスムージーの飲み過ぎに注意

プロテインスムージーが栄養豊富で健康、美容、ダイエットにいいからと言って、飲み過ぎれば太ります。今までの食事内容と同じで、さらにプロテインスムージーのカロリーが増えれば単純にカロリー摂取量が増えるだけです。

もしダイエット目的でプロテインスムージーを飲むのであれば、食事内容を改めるきっかけとして飲んだ方がいいです。あと、綺麗なボディラインを作るためには筋トレも大切です。プロテインスムージーさえ飲んで入れば綺麗に痩せられるわけではないので、注意しましょう。
まとめ:プロテインをスムージーに混ぜるメリット・効果と作り方について

プロテインをスムージーに混ぜるメリットとしては、以下の6つがありましたね。どれも健康・美容・ダイエットに効果が期待できそうな内容です。
- お互いに欠けている栄養素を補える
- 食欲がないときの栄養補給に
- ダイエット効果が高まる
- プロテインが飲みやすくなる
- 腹持ちが良くなる
プロテインスムージーの効果を確認するために、プロテインの効果+スムージーの効果も確認しましたね。まずはプロテインのメリット・効果には次の3つがありました。
- 1日に必要なタンパク質を効率よく摂取できる
- 筋肉がつきやすくなる
- 基礎代謝が高まる
そして、スムージーの効果・メリットには次の4つがありました。スムージーのメリットは男性よりも女性向きのものが多かったです。
- 便秘解消
- 美肌効果
- アンチエイジング効果
- ダイエット効果
プロテインスムージーはスムージーの材料になる野菜と果物をプロテインパウダーと水と一緒にミキサーにかければ、簡単に作ることができます。どうしても面倒ならば粉末タイプのスムージーもありますが、スムージーの恩恵を受けるにはできれば生の野菜や果物で作るのがオススメです。

プロテインのタンパク質、スムージーの糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が一度に摂れるので、健康的なドリンクとして活用していくといいでしょう。