どくだみってどんな草?
どくだみは北海道以外の全国に生えている野草で、初夏には小さな可愛らしい花を咲かせます。道端でもよく見かけるかと思いますが、実はどくだみは、とても古い歴史を持っている野草なんです。書物としては平安時代から残っており、あらゆる病気を直す、「万能治療薬」としての効能がありました。健康でいたいならどくだみ茶を飲む習慣があったようです。
さらに、どくだみ茶は「ゲンノショウコ」「センブリ」と並ぶ、【日本三大野草】の一つとされています。一般的には葉を乾燥させてお茶として飲むのが主流ですが、その濃度を楽しんだり、一緒に甘いお菓子を食べて楽しんだりと、お茶といっても様々な飲み方があります。では、この万能茶のどくだみ茶には、具体的にどんな成分が含まれているのでしょうか。
どくだみ茶の成分
ミネラル
どくだみ茶には、豊富なミネラル成分が入っています。ミネラルは食べ物からはなかなか摂取しにくく、体内でも生成されない成分です。ですので、1杯のどくだみ茶で得られるミネラルは大変重宝され、体もとても喜びます。ここでは具体的にどんなミネラルが摂取できるかをご紹介します。
カリウム
カリウムには、血圧を安定させる効能があります。取りすぎた塩分を排泄する働きがあるため、血圧を下げてくれる効果があるんです。一つ副作用を上げるとすると、かなりの量のカリウムが含まれているため、医者から止められているような一部の方には摂取する際注意が必要です。また、骨粗鬆症の予防もしてくれると言われています。
カルシウム
カルシウムは骨を強くする成分です。筋肉の形成や酵素の活性化をする効能もあるため、体を強くするには必須の成分となります。カルシウムといえば牛乳をイメージしますが、牛乳と同等の量を摂取することがどくだみ茶は可能です。特に牛乳を好まない女性は多いですし、カロリーを気にする方もいるので、どくだみ茶でカルシウムを摂取できるのはとても好都合と言えますね!
マグネシウム
マグネシウムは様々な生理機能に働きかけてくれる成分ですが、摂取することがとても難しく、食べ物や飲み物から摂取するのを諦めて、サプリで摂取する方が非常に多いです。硬水にはマグネシウムが豊富ですが、飲みにくくて断念してしまった方も多いのではないでしょうか。ですがそのマグネシウムもどくだみ茶では摂取が容易です。サプリを飲んでいる人にはどくだみ茶をお勧めします。
鉄
鉄分は酸素の供給をしてくれます。エネルギーの生産も手伝ってくれるので、不足すると貧血になりやすかったり、体が疲れやすく、だるさを感じる方も多いです。ほうれん草などを食べると鉄分の補給ができますが、相当な量を食べなければ1日分は補給できないので、忙しい方には難しい問題ですよね。もし今疲れやすかったり、だるさを感じるようであれば、どくだみ茶で鉄分を補給してみましょう!
亜鉛
亜鉛は細胞の新生に作用します。亜鉛もマグネシウム同様、サプリで摂取する方が非常に多いですね。牡蠣やうなぎ、牛肉に含まれていますが、なぜか家の食卓には並べにくい高級食材に含まれていることが多いです。毎日これらを食べることはできないので、手軽に摂取するためにはどくだみ茶がおすすめです。
フラボノイド
フラボノイドとは、多くの食材に含まれていて、抗酸化作用を発揮する成分です。老化防止や動脈硬化の予防に効くと言われていますので、年齢に関わらず、予防の意味で常に摂取しておきたい成分の一つです。
クセルシトリン
クセルシトリンは、強い利尿作用を発揮する効能があり、体内に溜まった毒素をどんどん排泄してくれます。また、便秘の方に嬉しい成分としては、便を柔らかくしてくれる効果もあるので、便の出をよくしてくれる効果もあります。健康でいるためには欠かせない「排泄作用」なので、体の回りをよくすることが、健康になるための第一歩とも言えますよ!
デカノイルアセトアルデヒド
これは殺菌作用です。体の中の殺菌作用が弱まるとあらゆる病気にかかりやすくなり、体を守る力が低下してしまいます。菌を殺せなくなるということなので、すぐに風邪を引くようになってしまったり、傷の治りが悪くなったりと、日常生活に支障をきたすことばかりが起こってくるので、注意が必要です。
イソクエルシトリン
イソクエルシトリンは、血液をサラサラにする効果があります。血液サラサラといえば、玉ねぎを想定する方も多く、日常でも摂取しやすいですよね!ただ、野菜は量をとることが非常に難しいです。生で玉ねぎを食べると胸焼けしてしまうこともあるので、自炊をしない方や外食が多い方は、どくだみ茶で効率的に摂取することをおすすめします。
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どくだみ茶の効能
では、成分をご紹介したところで、実際にどんな効能があるのかについて、ご紹介します。「どんな成分かよくわからないけど、どくだみ茶を飲んでいれば⚪︎⚪︎に効くんだよ」と友達に教えてあげると、健康に気を使っている人なら誰でも飲みたくなるような効能ばかりです!ぜひ自分の健康状態と合わせて確認してみてくださいね!
どくだみ茶の効能①デトックス効果

一つ目は、デトックス効果です。利尿作用や便を促す効果があるので、体の中に老廃物がたまらない状態を作ることができます。老廃物とは、むくみの原因になったり、便秘やセルライトの原因にもなるので、ダイエットの大敵です。腸の調子が悪くなると、偏頭痛を抱えやすくなったり、やる気が起きず、鬱の原因にもなると言われています。

ダイエット以外に、腸を整えることは「心を整えること」にも繋がってくるんです。なんとなく気分がモヤモヤしたり、ストレスが溜まりやすかったり、怒りやすくなってしまっている人は、意外にも腸に原因があるかもしれません。思い当たる方はぜひ整腸活動をどくだみ茶で行ってみましょう!
どくだみ茶の効能②アトピー性皮膚炎と花粉症の解消
アトピー性皮膚炎は湿疹でかゆみが止まらず、掻き過ぎてしまうと血が出てしまうこともあります。花粉症で毎年悩んでいる方は、薬を飲んだり柔らかいティッシュを何箱も買ったりと、あらゆる対策を行っていますよね。これらのアレルギー症状は、体内の毒素が原因であると言われています。そしてどくだみ茶には毒素を排泄するデトックス効果があるので、これらを緩和してくれます。
どくだみ茶の効能③美肌効果

どくだみ茶に含まれる亜鉛は細胞を新生する作用があるので、肌も再生してくれます。肌荒れをしてしまっていたり、吹き出物が治らなくて悩んでいる方は、そもそも肌が弱ってしまっているかもしれません。なので、どくだみ茶で肌を再生し、新しい細胞を増やすことで肌荒れが解消し、強い肌を再度作っていくことができます。
どくだみ茶の効能④高血圧予防

先にもお伝えしたように、血圧を安定させる効果がどくだみ茶にはあるので、高血圧を予防してくれます。高血圧になると塩分を控えた食事をしたり、日頃から血圧が上がらないようストレスを抑えた生活を考えたりと、深刻になればなるほど、生活に支障をきたします。年を重ねるごとにリスクは高まっていくので、今から予防を開始して、病気に備えることが大切です。
どくだみ茶の効能⑤肩こりの解消

血行を促進する効果がどくだみ茶にはあるので、血行がよくないことで起こる代表的な症状「肩こり」を解消してくれます。普段からデスクワークだったり、立ち仕事や力仕事が続くと、どうしても肩がこってしまい、ひどいと寝るときも痛くて眠れないことがあります。今では学生にも肩こりになってしまう人が多く、勤勉な日本では深刻な問題となっているんです。

そこで有効なのが、どくだみ茶です。血行を良くするためにストレッチをしたり、入浴時間をしっかりととったりと対策は打てますが、時間をとりますし、なかなか継続することは難しいですよね。ですが、どくだみ茶を飲むのに時間はかかりませんし、それらよりも手っ取り早く、その効能を感じることができます。毎日の肩こりでお困りの方は、まずどくだみ茶を継続してみましょう。
どくだみ茶の効能⑥冷え性予防

女性に多い悩みの一つが、「冷え性」です。今では冬ばかりでなく、夏も指先や足先が冷えてしまったり、クーラーなどで血行が悪くなり、年中冷えを感じている方が多いです。部分的な冷えはなかなか解消されず、仕事や勉強に集中できないこともあるのではないでしょうか。そんなとき有効なのもどくだみ茶なんです。
どくだみ茶は先にもお伝えした通り、血行をよくする効能があります。血行がよくなるということは、新陳代謝がよくなるということなので、体温が上昇するんです。冷え性になる原因の一つは代謝が悪くなり、老廃物が排泄されないことが原因なので、とても理想的な体の回りをどくだみ茶が作っていくことができるんです。女性には嬉しい効能ですね!
どくだみ茶の効能⑦生理不順や生理痛の解消

女性なら多くの方が経験したことがあるPMS(月経前症候群)ですが、これらも血行不良や、毒素の未排泄、ストレス、貧血、冷えなどが原因で、その症状が現れます。先にもお伝え致しましたが、どくだみ茶は毒素を排泄する効果もありますし、貧血予防や冷え性予防にも効果があります。

そればかりでなく、血行もよくなるので、生理前、生理中のイライラや不安感、モヤモヤとした感覚を感じにくくなり、体調が整うことで不快感を感じにくくなります。特に生理中は入浴をしたり、ヨガや軽い運動をしたりというストレス解消があまりできないので、体を動かすことなくストレスが緩和できるのはとても良いことですね!
どくだみ茶の正しい飲み方
どくだみ茶の茶葉を売っているところも多くありますが、正しい摂取量などの飲み方を説明しているものは少ないです。多くの効能があるからこそ、摂取量にも注意をしなければいけないので、ここでは正しい飲み方についてお伝えしていきます。
正しい淹れ方
材料
- どくだみ茶10~15g
- 水500ml
淹れ方
- やかんに水500mlとどくだみ茶を加えます。
- 強火で沸騰させた後、弱火にして20分程煮出します。
- 茶葉をこして完成です。
注意点
- 長く煮出しすぎてしまうと、体に良くない成分まで抽出してしまいます。濃くしたいと思っても、30分以上は煮出さないようにしましょう。
- 茶葉はしっかりとこしましょう。苦味が残ってしまいます。
- 使用するやかんは、鉄や銅で作られたものは、どくだみ茶に含まれているタンニンという成分がやかんの成分と結合して変質してしまうので、耐熱ガラスやホーロー、ステンレス製がおすすめ
1日の摂取量は?
どくだみ茶の1日の摂取量は、1ℓ〜2ℓまで平気と言われています。ですので、1日飲み物をどくだみ茶で過ごすことも可能ですが、濃度には注意してください。先にもお伝えした通り、濃度が濃すぎると必要以上の成分を摂取してしまうので、かえって体を壊してしまうことがあります。不安な場合は、水とどくだみ茶を交互に飲むようにすると、飲み過ぎや濃度を抑えることが可能です。
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どくだみ茶の副作用
植物由来のものは、どれも何かしらの副作用や注意点があります。サプリメントや薬と同じで、服用の際に注意しなければ、自分自身の体に大きな影響を与え、私生活に影響してしまうこともあるんです。より高い効果を発揮させるためにも、これからご紹介することに注意して、美味しくどくだみ茶を飲めるようにしましょう!
どくだみ茶の副作用①下痢になりやすい

お茶なのでついついガバガバと飲んでしまいたくなりますが、どくだみ茶に含まれるクエルシトリンは強力な利尿作用と緩下作用があります。これは不必要である毒素を体外へ排泄しようとする作用で、要はデトックス効果が高いということなのですが、元々お腹が弱い方は少量でもお腹が緩くなり、下痢になりやすいので注意が必要です。
普段あまりお腹が緩くならない人でも、飲み過ぎると普段よりも調子が悪くなり、トイレに駆け込んでしまうこともあるので、注意が必要です。ただ、体に何か大きな影響を与えている副作用ではないので、このような症状になったら、飲む量を減らすか、もっと薄めるなどの対策をとり、継続して飲めるようにしましょう。
どくだみ茶の副作用②高カリウム血症

普段特に医者にかかることもなく、健康に過ごしている方であれば、これは大きな問題にはなりません。ただ、高齢者の方や、腎臓に何か支障をきたしている方、カリウムを保持する薬を処方されている方は、摂取量に注意が必要です。どくだみ茶はミネラルの中でもカリウムを多く含んでいるため、摂取しすぎると、高カリウム血症になってしまいます。
高カリウム血症とは、血液中のカリウムの濃度が5.5mEql以上になると出てくる病気です。症状としては、吐き気や脱力感、嘔吐やしびれなどがあります。さらにカリウム濃度が7mEql以上になると不整脈による心停止の恐れもあるので、少しでも体に異変を感じたら、どくだみ茶を飲むのは控えましょう。どくだみ茶の副作用の中でも、特に注意が必要なことの一つです。
どくだみ茶の副作用③妊娠中の方は控えるように

どくだみ茶はノンカフェインなので、一見妊婦さんの体にも問題がないように思えます。ですが、元々お腹がゆるい方が飲むと下痢などで子宮を収縮させてしまう危険もあります。特に妊娠中は体調が変化しやすいので、なるべく新しい試みはせず、副作用を懸念して普段通りの生活を心がけましょう。
どくだみ茶の副作用④国産のものを選びましょう
生産地の記載が売っている物にはありますが、できるだけ国産の物やオーガニックのものを選びましょう。海外のものだと、日本人には合わないブレンドがされていたり、日本にはない肥料が使われていて、同じ量を飲んでいても体に合わず、副作用が出てしまうことがあります。ですので、自分の体を守るためにも国産、オーガニックにこだわり、自分に合うどくだみ茶を探してみてくださいね。
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【番外編】飲む以外の活用法
1、お風呂に入れる

どくだみ茶を入浴剤代わりとしてお風呂にいれる方法があります。こうすることで、血行促進、保湿効果、抗菌作用、消炎作用などの効果があり、新陳代謝を促進してくれます。新陳代謝が促進されると、美肌効果もありますし、体の冷えもなくなり、むくみが改善します!体がポカポカとすればぐっすりと眠ることもできるので、おすすめです。
2、化粧水として使う

少し勇気がいるかもしれませんが、アルコールが入っていないので、敏感肌の方や肌荒ればひどい方にもおすすめの化粧水になります!
作り方
- どくだみ茶を鍋で作ります。
- いつもの倍くらいの濃さになるように、半分の量になるように煮詰めます。(水200mlなら100mlくらいになるように)
- 出来上がったらこして保存ビンに移し、同量のグリセリンを加えて出来上がり。
- これを4~5倍に薄めて化粧水として使います
ポイントは普段よりも濃くしっかりと抽出することです。より保湿効果が欲しい方は、蜂蜜を少量いれて薄めると、もっちりした仕上がりになります。ドクダミエキスが配合された石鹸などがありますが、それよりもリーズナブルに作ることができますし、美白効果もあります。ぜひ肌トラブルトラブルを抱えている方は試してみてくださいね!
3、ヨーグルトに粉末をかける

どんなに体に良いとわかっていても、「味が苦手」であれば、なかなか飲むのが億劫になってしまいます。お茶なので少し苦味もありますし、若い方にはそれが苦手で飲まなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。ですが、どくだみ茶の効能を考えると、摂取しないよりした方がずっと体に良いものです。そこで活躍するのが「ヨーグルト」になります。
どくだみ茶ヨーグルトの作り方
- どくだみ茶葉を粉末にする
- お好きなヨーグルトに粉末にした茶葉をかける
- お好みでフルーツやはちみつをかけて完成
ヨーグルトを一緒に食べることで乳酸菌も摂取できるため、より整腸作用が働きます。また、フルーツも一緒に食べればビタミンやミネラルもとることができるので、お肌にも嬉しい成分がたっぷりです。味も抹茶をかけたような味になり、とても食べやすくなりますので、味でどくだみ茶を断念してしまった方にはとてもおすすめの方法です。
どくだみ茶を取り入れた生活で健康を手に入れよう
これまでどくだみ茶の効能や正しい飲み方、副作用についてお伝えしてきましたが、自分に合う効能は見つかりましたでしょうか?年を重ねていくごとに運動量が減り、代謝が悪くなり、病気のリスクは高まります。そうとわかっていても時間を作ってジムに行ったり、毎日自炊をして栄養を考えながら献立を作ることは難しいものです。
ですが、そういった悩みも、どくだみ茶が全て解決してくれます。新陳代謝の促進、血流を良くする、血圧を抑える、肌を再生する、デトックス効果がある、こういった作用が全て含まれているのは、どくだみ茶だけです。1日分を朝作ってしまえば、それ以外何も手間がかからないのも、どくだみ茶の良いところですね!
自分自身が健康でいることで、毎日を楽しく、明るく過ごすことができます!風邪を引きやすかったり、お腹を壊しやすかったりすると、それだけで気分も落ち込んでしまいますよね。だからこそ、ぜひ今日からどくだみ茶を取り入れて、未来の健康も手に入れていきましょう!