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どくだみ茶はハーブティー

ハーブティーといえばカモミールやラベンダー、ペパーミントなどを思い浮かべるかもしれません。これらのハーブティーは海外が原産地という植物で作られています。
一方、日本を原産地とする植物で作られる和ハーブティーも存在します。その1つがどくだみ茶です。健康茶というイメージが強いかもしれませんね。他にもシソ、センブリ、ユズ、ショウガなども和ハーブティーとして使用されています。
日本で育った日本人には、日本で育ったハーブが体に良い、と考えられています。ですから、どくだみ茶は昔から今日に至るまで体に良いお茶として、親しまれてきたのでしょう。匂いと味が苦手という方もいらっしゃいますが、和ハーブティーであるどくだみ茶には健康・美容効果のある成分がたくさん含まれています。
子どもから年配の方まで安心して飲めるどくだみ茶ですが、注意すべき点もあります。そうした注意すべきことを含めて、どくだみ茶にカフェインが入っているのか、どんな健康・美容効果があるのか、という点について調査したのでお伝えします。
どくだみ茶にカフェインは入っている?

結論からいうと、どくだみ茶にカフェインは入っていません。どくだみ茶は、どくだみの葉を乾燥させて作られたハーブティーの1つです。ハーブティーの中には、カフェインを少量含んだものもありますが、どくだみ茶の場合は一切含んでいませんので、子どもから年配の方まで、また妊娠中の方でも安心して飲むことができます。
ただ、どくだみ茶は非常にクセがあり、苦くて飲みにくいお茶です。そこで、どくだみ茶を飲みやすくするために、他の茶葉をブレンドしたものが売られていることがあります。他の茶葉にカフェインが含まれていれば、どくだみ茶自体にカフェインが含まれていなくても、カフェイン入りのどくだみ茶になってしまうので、どんな茶葉がブレンドされているのかを確認しましょう。
どくだみ茶をノンカフェインで美味しく飲み方法
どくだみ茶を飲みたいけど、どくだみ100%で飲むことに抵抗を感じるという方は、ノンカフェインの茶葉と1:1の割合でブレンドすれば飲みやすくなります。どくだみ茶と相性が良く、ブレンドにおすすめのノンカフェイン茶葉と効能についてまとめてみました。
- 杜仲茶・・・高血圧、糖尿病など生活習慣病の予防効果、脂肪の燃焼効果、むくみ改善、副交感神経を高め精神的な安定効果
- はと麦茶・・・肌の新陳代謝を促し、老廃物を排出するデトックス効果、貧血予防、胃の健康、アンチエイジング
- びわの葉茶・・・殺菌効果やガンの予防効果、滋養強壮、疲労回復、肩こり改善、腰痛改善、新陳代謝の促進など。
ほうじ茶も含めたいのですが、非常に少量ながらカフェインが含まれています。余り気にならない程度ではありますが、ノンカフェインにこだわる方は辞めておいたほうが良いでしょう。
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どくだみ茶に含まれている成分

中国では薬として古くから重宝されたり、日本では三大薬草の1つに数えられているどくだみ。何とどくだみにはおよそ300種の疾患を予防し、改善・緩和する効果が期待できる、といわれています。そのどくだみから作られたどくだみ茶には、わたしたちの体に嬉しい成分がたくさん含まれているのです。
例えばどくだみ茶の主成分で苦味の素となっているクエルシトリン、匂いの素となっているデカノイルアセトアルデヒド、また鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛などのミネラル類、ポリフェノールです。どくだみ茶に含まれている成分でどんな効果を期待できるのでしょうか?
どくだみ茶で期待できる効果は?
ダイエット効果
どくだみ茶に含まれている鉄には貧血予防・疲労回復作用があり、ナイアシンには血行を促進する働きがあります。血行が改善されると、毛細血管が発達し、筋肉のこりがほぐされます。その結果全身の血流が良くなっていくので、基礎代謝量を上げ、効果的にダイエットすることができます。また、ナイアシンには脂質や糖質、タンパク質の代謝を促進させる働きもあります。
デトックス効果

どくだみ茶に含まれているカリウム、またフラボノイドの1種クエルシトリンには、利尿作用・便秘改善の点で効果があります。利尿作用により体内の余分な水分や老廃物、毒素を尿として体の中から排出してくれるのです。また、どくだみ茶に含まれているマグネシウムには、腸内に水分を集める働きがあり、硬くなった便を柔らかくして排出しやすくしてくれます。
殺菌作用

デトックス効果と関係していますが、どくだみ茶には殺菌作用もあります。身体の中に溜まった老廃物や毒素は、吹き出物やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎の症状を引き起こすことがあります。どくだみ茶には、身体の老廃物や毒素を排出するデトックス効果があるので、そうした症状の改善・緩和という効果を期待できます。
さらに、どくだみ茶に含まれているケルセチンという成分には、殺菌・抗菌効果があります。ですから、どくだみ茶には、アトピーやアレルギーの原因となる毒素の働きを抑制する効果もあるのです。またどくだみの匂いの素となっている、デカノイルアセトアルデヒドにも非常に強力な殺菌・抗菌作用があります。
しかし、乾燥どくだみ茶に、デカノイルアセトアルデヒドは一切含まれていません。飲みにくいかもしれませんが青汁として飲んだり、お風呂に入れて肌質を改善させることによって、デカノイルアセトアルデヒドの効果を期待できます。
美容効果

血行が良くなり、老廃物や毒素の働きが抑制され、排出されれば、当然肌にも影響は出てきます。そうです!どくだみ茶には美容効果もあるのです。カルシウム、マグネシウムは体内酵素を活性化させ、亜鉛、マンガンは新たな細胞を生成する働きがあるので、老化を防ぎ若々しさを保たせてくれます。
どくだみ茶の効能とは?健康に良い成分や飲み方・副作用まで調査
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どくだみ茶をたくさん飲んでも大丈夫?

どくだみ茶には健康や美容に効果があり、カフェインも入っていないので、安心して飲めるお茶です。しかし、身体に良いからといって飲みすぎるのは危険です。心配される副作用もあります。適度に飲めば身体に良い成分が、取り過ぎによって身体に害を与えることになるのです。
下痢

便を柔らかくしてくれるクエルシトリンは、便秘解消などの働きがありますが、飲みすぎると腹痛や下痢を引き起こすことがあります。下痢で子宮が収縮する危険もあります。その結果、流産や早産になることもあるので、妊娠中は気をつけて飲むようにしましょう。
高カリウム血症
どくだみ茶には、利尿作用のあるカリウムが多く含まれています。普通、余分なカリウムは腎臓で濾過されて尿から排出されます。しかし、もし腎機能が低下している場合は、カリウムが排出されず体内に溜まってしまうため、高カリウム血症になりやすくなります。腎機能疾患の方や、高齢者の方は気をつける必要があります。
その他の副作用

どくだみ茶による膿疱性乾癬型接触皮膚炎(のうほうせいかいせんがたせっしょくひふえん)、中毒疹、苔癬型薬疹(たいせんがたやくしん)、重症型肝障害、急性出血性胃炎、光線接触皮膚炎、光線過敏症といった症状が出たという報告があります。
どくだみ茶は、健康な方で1日1〜2リットルくらいが適量だといわれています。1度に大量に飲むと身体を冷やしてしまうので、数回に分けて飲むようにする方が身体に良いようです。しかし、人によって合う合わないがあります。飲んで身体に異常を感じたり、湿疹のようなものが出てきたならすぐに飲むのをやめて、病院にかかることをおすすめします。
まとめ︰どくだみ茶にカフェインは入っているか?

どくだみ茶にカフェインは入っていないので、子どもから年配の方まで飲むことができます。しかし、飲みやすいようにブレンドされている場合は、他の茶葉にカフェインが含まれている場合があるので、よく成分を確認する必要がありますし、副作用もあるので、飲み過ぎにも気をつける必要があります。
でも、適度に飲むなら、ダイエット効果、デトックス効果、殺菌作用や美容効果の高いお茶です。身体にとって良い成分が沢山含まれているので、独特の匂いや苦味も楽しみつつ、ティータイムに取り入れてみてはいかがでしょうか?
他も、ダイエットに効果的なお茶はたくさんあります。
気になる方は是非こちらもチェックしてみてくださいね♪