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ドローインとは?

みなさんは、ドローインという言葉はご存じでしょうか。ドローインとは、息を吸ってお腹を膨らませたり、吐いて引っ込ませたりするいわば深い呼吸法のことを言います。そんな単純作業がなぜ話題になっているのでしょうか?実は、ダイエットのみにかかわらず、私たちの体に沢山のメリットをもたらしてくれるのです。
ドローインはお腹の中の腹横筋という部分に働きかけてくれます。画像にもあるようにお腹の中の奥深くにある筋肉ですね!表面に近い筋肉をアウターマッスル・内側の筋肉をインナーマッスルといいます。アウターマッスルは鍛えることで効果がすぐに見える筋肉。見た目がわかりやすいということもあり、運動能力を高めるだけでなく、男性の間ではボディーメイクとして鍛えられることも多いです。

それとは反対にインナーマッスルとは、骨に近いため、関節の動きを細かく微調整して姿勢保持やバランスを取る役割をしているのです。つまり、アウターマッスルが動かして、インナーマッスルが支えるというイメージ。ジムなどで行う筋トレはアウターマッスルに働きかけるものが多いのです。
なので、アウターマッスルは鍛えられたけど、インナーマッスルは鍛えられず、ボディバランスが悪化して怪我の原因になることも…また、インナーマッスルは体の奥深くにあるので、長年溜まったこりもなかなかほぐすことができません。
そんな時に登場するのが、今回のテーマであるドローインなのです。外側の筋肉だけでなく、体の内側の筋肉を鍛えて体幹を整え、バランス良く鍛えていきませんか?そんなドローインを習慣づけていくとどういったメリットがあるのでしょうか。ご紹介していきます。
ドローインの効果…便秘の解消とデトックス効果アップ
お腹がぽっこりの原因の1つは、お腹の筋肉が衰え内臓を支えきれずに下に下がってしまうことが上げられます。また、内臓が下がることで腸が圧迫されてしまい、便がうまく運ばれません。それによって便がそのまま体内に残って便秘になってしまったり、肌トラブルに繋がってしまう悪循環の元になるのです。

ドローインを行うことで内臓に近い筋肉が活性し、内臓を正しい位置に戻して支えてくれます。内臓が元ある場所に戻ることで、腸への圧迫もなくなるので、便がスムーズに流れやすくなります。体に老廃物が溜まりにくくなれば、肌トラブルも軽減されるので、ドローインはデトックスにも効果的なのです。
ドローインの効果…腰痛予防
もともとドローインとは、腰痛などの腰部に問題を抱える患者への理学療法の一部として生まれてものです。腰への負担を減らして、体幹を鍛える方法として用いられていました。ドローインによって体幹が鍛えられ、自然と正しい姿勢になります。正しい姿勢になれば、腰への負担も緩和されるという仕組みです。寝ながら行うドローインは、腰痛の人には特におすすめです。
腹筋運動がなかなか続かない人におすすめ

腹筋運動がなかなか続かず、苦手な方は、まず始めにドローインを始めるのがおすすめ。ドローインは呼吸法なので地味なトレーニングと思われがちですが、続けていくとかなりの効果を発揮してくれます。実際行ってみるとお腹に力が働きかけるので、「あ、これは効きそう」という声も多いです!

また、腹筋は主にインナーマッスルよりもアウターマッスルに働きかけています。よくメディアで紹介されるトレーニング法は、アウターマッスル向けのものが大半を占めているのです。外側の筋肉を鍛える前に、それを支える内側の筋肉を、ドローインを行って鍛えていきましょう!
寝ながらドローイン

ドローインの効果を知れた上で、実際にやってみましょう。ドローインはいつでも空いた時間でできて、お金もかからず、正しく行っていけばお腹周りが痩せやすくなるという一石二鳥のダイエット法です!忙しい方にもオススメなので、是非実践してみましょう。
床に横になっても痛くないようにマットなどを敷いて、全身に力は入れずにリラックスした状態で進めます。ドローインを行っている時、肛門を締めるようなイメージでお尻に力を入れましょう。慣れてきたら、立ったままで通勤・通学中に行うのも良いでしょう。
- 仰向けに寝て、足同士を軽くくっつけます
- 膝を90度くらいに曲げて、手を腰の横に置きます
- 息を大きく吸い、背中にも空気が入るイメージでお腹を膨らませます
- 息を吐くときは、細く長く吐き、お腹を床に付けるイメージでへこませます
- これ以上吐けないないというところで最後に強く吹き出します
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寝ながらドローインを効果的に行っていくには、正しいフォームを保つ
正しいフォームで行う

お腹をへこませるだけのドローインは、ダイエットでも健康でも良い効果を発揮してくれます。しかし、正しくドローインできていなかったり、慣れてくるとフォームが疎かになってしまったり…せっかく行っていても、間違ったやり方ではドローインの効果が半減してしまいます。ダイエット効果・腹筋を鍛えたい方は、正しいフォームを習慣づけて行っていくことが大切なのです。
正しく行えているかのチェック方法

まず、仰向けになってドローインをして、空気を吐ききった時の自分のお腹を見てみましょう。この時、お腹の中央が盛り上がっている(お腹を輪切りにした時に、おへそに向けて山形になっているイメージ)時は間違ったやり方をしています!お腹の中央が盛り上がっているということは、アウターマッスルが鍛えられてしまっているという証拠です。
これと同時にお腹が平らになっているか確認してみましょう。平らになっていない時は、アウターマッスルの腹直筋が使われているということになります。

ドローインの効果を得られているかチェックして頂きたいのが、腰骨のくぼみです。腰骨の左右の突起している内側の部分が硬くなっているかを確かめてみてください。硬くなっていたら、正しくドローイン出来ているということになります。
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寝ながらドローインを行うにあたっての注意点
寝ながらのドローインだけで、腹筋が割れるというわけではない

上記でも説明した通り、ドローインで効果が現れるのは、腹横筋というインナーマッスル。腹横筋は腹部をコルセットのように覆っている深層部分にある筋肉です。内臓を正しい位置に保ち、姿勢を正す役割を持っていますが、寝ながらのドローインだけで腹筋が割れるということではないの注意しましょう。

ドローインは、腹筋を割る為の下準備のようなもの。ですが、内臓に近い筋肉が鍛えられる為、内臓下垂と内臓脂肪の燃焼に効果があります。腹筋運動や有酸素運動を行う前にドローインを行うと、腹筋が割れやすくなります。
食後と腰痛が酷い時のドローインは避ける
寝ながらのドローインは腰痛改善に効果的とお話しましたが、明らかに腰痛が酷い時のドローインは避けるようにしましょう。腰痛を悪化させる原因にもなってしまいます。また、食後の胃に食材が残った状態でドローインを行うのも禁止です。ドローインはいつでも・どこでも出来ることがメリットですが、体調が良いとき、食後からしばらく時間を置いて行うようにしましょう。
まとめ:ドローインを寝ながら行う方法は?正しいやり方と効果について調査
お腹の引き締めに効果があるとダイエッターや健康志向の方たちに話題になったドローイン。テレビ番組でも度々紹介され、実際にやってみた方も多いのではないのでしょうか?骨と内臓に近い腹横筋を鍛えることで、姿勢が正され、たるんで内臓を支えきれなくなった脂肪を筋肉に変えてくれるのです。また、腰痛の改善に繋がるので、無理なくできる寝ながらドローインを行うのがおすすめ。
ただし注意してほしいのが、効果を得られるのは正しいフォームで習慣づけて行った場合です。毎日繰り返し行おうと思うと、少し手を抜いてしまったり、違うフォームの癖がついてしまったりするものです。正しいフォームで出来ているか、度々チェックすることも大事ですね!

いかがでしたでしょうか。寝ながら行うドローインは誰でも簡単に行える呼吸法なのです。毎日続けて行っていくことで、効果が得られます。体の芯から鍛えて、内側から美しくなりましょう!
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