ココナッツミルクとは?

ココナッツジュースやココナッツオイルなど、ココナッツをつかったものが注目されていますが、今回はココナッツミルクです。ココナッツミルクとは、ココナッツの果肉の白い部分を細かく削り、それを水と煮だして絞ったものをココナッツミルクといいます。ココナッツを割った中にある液体だと思っている方も多いかもしれませんが、それはココナッツジュースで別物なのです。

ココナッツミルクもココナッツジュースも売られている商品を飲むと甘みがありますが、ココナッツから取り出した状態ではほとんど甘みはありません。売られているものは飲みやすいように甘さが足されているものがほとんどなのです。ちなみにココナッツミルクの味は、牛乳よりは生クリームよりでとろみがあり濃厚です。ココナッツの香りがするのでココナッツ好きにはたまらないおいしさです。
ココナッツミルクの成分・栄養素

ココナッツミルクの注目の成分・栄養素を紹介していきます。わかりやすいようにココナッツミルクと牛乳に栄養素を比べて紹介します。ココナッツミルクがなぜ注目されるのか、体にいい成分・栄養素はあるのか詳しく見ていきましょう。
ココナッツミルクと牛乳と生クリームの栄養素(100gあたり) | |||
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栄養素 | ココナッツミルク | 牛乳 | 生クリーム |
カロリー | 150kcal | 69kcal | 433kcal |
脂質 | 16g | 3.9g | 45g |
たんぱく質 | 1.9g | 3.4g | 2g |
炭水化物 | 2.8g | 4.9g | 3.1g |
飽和脂肪酸 | 13g | 2.4g | 27.62g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.1g | 0.1g | 1.39g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.8g | 0.9g | 10.33g |
コレステロール | 0㎎ | 25㎎ | 120㎎ |
ナトリウム | 12㎎ | 42㎎ | 27㎎ |
カリウム | 230㎎ | 250㎎ | 80㎎ |
カルシウム | 5㎎ | 113㎎ | 60㎎ |
鉄 | 0.8㎎ | 0.02㎎ | 0.1㎎ |
マグネシウム | 28㎎ | 10㎎ | 4㎎ |
ビタミンE | 0.3㎎ | 0.1㎎ | 0.8㎎ |
こうして比べてみると、カロリーは低いとはいえないことがわかります。牛乳よりは高く生クリームよりは低カロリーなので、生クリームの代替として使用するのがおすすめでしょう。そして注目すべきはコレステロール値です。ココナッツミルクはコレステロール値が0mgという点が利点といえるでしょう。コレステロール値が気になる方には料理などでココナッツミルクの代替がおすすですね。
ココナッツミルクは太る!?

ココナッツミルクが太るといわれているのは、さきほどの栄養素や成分からもわかるように、カロリーが低いとは言えないために太るといわれています。ですが、カロリーだけ見れば太るのではないのかと思われますが、実はココナッツミルクはダイエット効果が高いということがわかりました。ココナッツミルクダイエットについて詳しく紹介していきます。
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ココナッツミルクダイエット!
ココナッツミルクのカロリーが高いため太ってしまうといわれていますが、実はココナッツミルクを飲んで痩せるココナッツミルクダイエットというものがあるのです。カロリーの高いココナッツミルクになぜダイエット効果があるのか。ココナッツミルクの痩せるひみつを詳しく紹介していきます。ココナッツミルクダイエットに興味がある方はぜひご覧ください。
ココナッツミルクは太らない脂肪!?

ココナッツミルクが太るのではなく痩せるといわれているのには、ココナッツミルクの脂肪にひみつがありました。ココナッツミルクの栄養素表にもありますが、脂肪には大きく分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。まずこの2つの脂肪がどのような特性・働きをするのか、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸を説明していきます。
飽和脂肪酸は、溶かすには高い温度が必要で、室内の温度では固体の状態の脂肪です。動物性のものは蓄積されやすく、中性脂肪の増加の原因となります。不飽和脂肪酸はというと、低い温度でも溶けるので、室内では液体になります。そのため体内には蓄積されにくく、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果もある脂肪です。

このことから不飽和脂肪酸は摂取してもダイエットに効果的な脂肪だということがわかります。ですが、飽和脂肪酸はどうでしょう。動物性の場合には太る原因になりますが、ココナッツミルクの飽和脂肪酸は植物性です。ココナッツミルクの植物性の飽和脂肪酸の場合は、体内に蓄積されにくく、免疫力をアップするなどの効果があるということがわかっています。
ココナッツミルクの中鎖脂肪酸
そのため、ココナッツミルクに含まれている脂肪は良性の脂肪で、ダイエットにも効果的な働きをしてくれるため、ココナッツミルクは太るのではなく、痩せるといわれているのです。それだけではなく、ココナッツミルクの飽和脂肪酸の種類の中でも、ココナッツミルクの飽和脂肪酸は中鎖脂肪酸という種類に分類されています。

この中鎖脂肪酸は、脂肪燃焼効果を高める脂肪のため、脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。また、糖尿病予防や運動能力を高める効果もあるといわれているのです。このことから、ココナッツミルクに含まれている脂肪は太らない脂肪であり、ココナッツミルクはむしろダイエットに効果的な飲みものであるということがわかりました。
ココナッツミルクダイエットの効果的な飲み方

ココナッツミルクはダイエットに効果的な飲みものであるということがよくわかりましたね。それでは、ココナッツミルクでダイエット効果を出すために効果的な飲み方を紹介していきます。まずココナッツミルクを飲む量ですが、1日コップ1杯(200ml)程度が目安となります。栄養素の表でも説明しましたが、ココナッツミルクは低カロリーな飲みものではないので飲み過ぎは注意しましょう。
ココナッツミルクのダイエット効果を効率よく発揮させたい場合には、朝から15時ぐらいまでにココナッツミルクを飲むのがおすすめです。ココナッツミルクを飲んでから4時間経過したころから脂肪を分解する働きが活発になり、食欲を抑える効果もあります。そのため、食べ過ぎてしまいがちなお昼や夕食の4時間前にココナッツミルクを飲んでおくのがおすすめなのです。

ココナッツミルクの効果が表れるおおよその期間は、体脂肪の蓄積を防ぎたい場合には、1~2週間以上。体脂肪や体重、ウエストを細くする目的の場合には、3ヶ月以上ココナッツミルクを飲み続けることが大切です。即効性のあるものではないので、やはりココナッツミルクを飲むことを習慣にしてしまうことがおすすめです。
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ココナッツミルクそのほかの効果

ココナッツミルクには、体脂肪・内臓脂肪や体重の減少などのダイエット効果のほかにも、さまざまな効果があります。ココナッツミルクのそのほかの効果には、生活習慣病の予防・食欲を抑える効果・持久力をアップさせる効果・集中力アップやアルツハイマーの予防・アンチエイジングや美肌効果・利尿作用などがあります。またスキンケア・ヘアケア・入浴剤代わりにも使用できます。
まとめ:ココナッツミルクは太る?について

ココナッツミルクは太る?について、いかがでしたか。ココナッツミルクが太るといわれている理由には、ココナッツミルクのカロリーが高いために太るといわれていることがわかりました。ですが、ココナッツミルクは飲み過ぎてしまえば太ることもありますが、実はダイエット効果のある飲みものであるということもわかりました。

ココナッツミルクにダイエット効果があるといわれているのには、ココナッツミルクの脂肪が植物性の良質な脂肪だからであるということからです。体内に蓄積される悪性の脂肪ではなく、むしろ中性脂肪などを減らすダイエット効果のある脂肪ということがわかりました。ココナッツミルクのダイエットに効果的な飲み方は、1日コップ1杯(200ml)が目安となります。

飲むタイミングは昼食または夕食の4時間前にココナッツミルクを飲むのが、もっともダイエットに効果的なタイミングであるということがわかりました。また、ココナッツミルクのダイエット効果を実感するまでには、最低でも3ヶ月以上は飲み続けることが大切です。なので、ココナッツミルクを飲むことを習慣にしてしまうことがココナッツミルクダイエット成功の秘訣です。

ココナッツミルクはダイエット効果だけでなく、さまざまな美容健康に効果もある飲みものなので、ココナッツミルクを飲むことを習慣にしてみてはいかがですか。