目次
デトックスとは?

デトックスを英語で表すと「detox(解毒)」です。「detoxification(毒出し)」の略語でもあります。毒といっても、即命に関わる毒ではありません。食べ物や呼吸によって体内にいつの間にか入り込んだ有害ミネラル、食品添加物、ダイオキシンなどの有害物質です。

排出機能がちゃんと正常に働いていれば、人間の体はこういった毒素を排出することができます。なので、外部から毒を取り込んでしまっても常にクリーンな状態でいられます。
デトックスされる場所 | 割合(%) |
---|---|
便 | 75 |
尿 | 20 |
汗 | 3 |
爪 | 1 |
毛髪 | 1 |
元祖デトックスはインドのアーユルヴェーダ

今でこそデトックスダイエットという言葉が流行っていますが、デトックスはそもそも美容やダイエット目的で行われていたものではありません。1060〜1970年のアメリカで戦争に用いられた化学兵器の有害物質の後遺症に悩む人たちを救うための治療として始まったものです。

さらに歴史は遡り、デトックスという名前はなかったものの、デトックスの行為自体は5000年の歴史を持つインドのアーユルヴェーダでもすでに行われていました。インドのアーユルヴェーダは世界三大伝統医学の1つであり、効果や効能はWHOも注目しています。
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有害ミネラルが体に及ぼす影響

肥満はデトックスをしないと起こり得る体のトラブルです。見た目の問題だけではなく、生活習慣病のリスクが高くなり、病気の原因になります。太る原因といえば食べ過ぎや運動不足ですが、それ以外にも体に蓄積された有害物質も関係していると言われています。

原因物質と言われているのは、水銀、鉛、カドミウム、ヒ素などの有害ミネラルです。これらのミネラルが人間の体に及ぼす影響は次のようなものがあります。
有害ミネラル | 体への影響 |
---|---|
水銀 | 体を酸化させる活性酸素を生じやすくさせる |
鉛 | 血管をもろくして、血液をドロドロにさせる |
カドミウム | 動脈硬化を悪化させ、血栓症のリスクをあげる |
ヒ素 | インスリン(血糖値を下げるホルモン)を分泌するすい臓を弱らせる |
人の体の臓器や器官は、協力しあって健康を維持しています。なので、どこか一つでも具合が悪くなると他の場所にも影響が出てしまいます。有害ミネラルが蓄積することで、活性酸素に細胞が酸化されて代謝が悪くなったり、血流が悪くなり脂肪が燃えにくくなるという可能性もあります。

肥満だけならまだしも、有害ミネラルの蓄積はがん細胞を生じさせやすくする危険性もあります。有害ミネラルは即命に影響を与えるわけではありませんが、蓄積すると免疫力を低下させたり、細胞を傷つけたり、代謝を低下させてがん細胞ができやすい環境を作り出します。

デトックスダイエットをしたからといって、すでにできてしまったガンを治せるわけではありませんが、ガンの予防には有効と言われています。
デトックスダイエットの効果

デトックスダイエットは年齢性別に関わらずメリットがありますが、特に女性に嬉しい効果が多いです。単に痩せるというだけではなく、女性に多い悩みであるセルライトや、しみやくすみの解消にも効果が期待できるからです。
デトックスダイエットのセルライトへの効果

セルライトは、脂肪組織に老廃物や余分な水分が溜まって肥大化したものです。簡単にいえば、脂肪と老廃物が合体して固くなったものです。女性に多く、血液循環の悪さや代謝の低下が原因と言われています。セルライトは一度できてしまうと簡単にとることはできません。

デトックスダイエットで体のゴミを排出して、血液循環をよくして代謝を高めることは、脂肪組織に溜まってしまった老廃物や余分な水分することにつながります。デトックスダイエットによってセルライト予防や改善効果が期待できる可能性があります。
デトックスダイエットはしみやくすみの解消効果も

女性にとっての悩みは、体に溜まる脂肪だけではありませんよね。年齢とともに気になってくるのが、しみやシワです。体に入ってくる有害物質が多すぎると、体の排出機能が追いつかずに蓄積してしまいます。するとしみやくすみの原因になります。

デトックスダイエットで余分なものを外に出してしまうことで、蓄積していた有害物質が取り除かれて肌に透明感が戻る可能性もあります。
デトックスダイエット以前の食事&生活の基本

毒素を排出する方法を実践するのはいいのですが、その前に気をつけておきたいのが、これ以上体に毒を入れないことです。どんなにデトックスダイエットで排毒を頑張っても、毎日新しい毒をどんどん体に入れているのでは意味がありません。

毒素である有害物質は食べ物から体に入ります。そこで、まずは普段の生活で毒素を減らしていくポイントを確認しておきましょう。
毒素を取り込まないための食材選びのコツ | |
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安心安全な食材を選ぶ | 無農薬or減農薬野菜、天然ものの魚、遺伝子組み換えではないもの、添加物が少ないもの |
地のもの | その土地でとれるもの |
旬のもの | 季節にあった食べ物 |
日本食を基本に多種の食品を食べる | 日本食は野菜が多めで有益なミネラル豊富な食材が多い |
下ごしらえでデトックスダイエット

完璧な食材を毎回用意できれば最高ですが、実際には手間や値段の問題ですべて完璧に守るのは難しいと思います。その場合は、下ごしらえで毒を減らせばデトックスダイエットの効果が期待できます。例えば、野菜は流水で洗ったり、さっと湯がくだけでもかなりの残留農薬を取り除くことができます。

魚介類はエラや頭、ワタの部分にダイオキシンや有機水銀が多いので、ここを除いて軽く湯通しするとデトックスダイエットに有効です。肉なら皮を取り湯通しすることで抗菌性物質やホルモン剤、ダイオキシンを除去することができます。
よく噛むこともデトックスダイエットにつながる

よく噛むというのも、デトックスダイエットにつながります。唾液には、消化酵素の他にたくさんの酵素やビタミン、ミネラルが含まれています。ウィルスに反応する免疫抗体、活性酸素を除去する働きも持っています。

食べ物を口に入れたら30回くらい噛むと、唾液によるデトックス効果が期待できます。日常生活の中で意識するだけでできるデトックスダイエットなので、ぜひ実践してみてくださいね。
1.毒出しジュース半日断食でデトックスダイエット
断食はデトックスダイエット効果が高い

断食(食事を断つ)と、新しいカロリーが体に入ってこなくなります。すると代わりのエネルギーとして血中の脂肪が使われ、ドロドロ血液がサラサラになります。断食でデトックスダイエットをすると、血中の脂肪がへり、肝臓の脂肪が減少して内臓の機能が高まるので、毒素を排出しやすくなります。

ただし、断食によるデトックスダイエットは単に食事を抜けばいいわけではありません。断食デトックスダイエットを成功させるには、デトックスダイエットの後の回復食がポイントです。断食デトックスダイエットでは、抜いた分と同じ日数分、回復食を取ります。

断食デトックスダイエットの食事を減らすことで、内臓が十分に休められてその間に体が毒素を排出する順を整えることができます。もし丸1日断食デトックスダイエットをしたのであれば、翌日の3食は回復食にします。ただ、このデトックスダイエット方法だと生活に支障が出てしまう可能性がありますよね。
1日で回復食まで進むデトックスダイエット

断食デトックスダイエットを1日で回復食まで進めることができれば、仕事や学校がある人でも土日を使ってできます。具体的には半日だけ断食デトックスダイエットを行います。1日のうち朝昼の2食に断食デトックスダイエットをして、この時はデトックスダイエット効果がある野菜ジュースだけ飲みます。

実際には前日の夜と回復食の後の食事量を少し減らしますが、断食デトックスダイエット中そのものは野菜ジュース2回、回復食1回で済ませることができます。完全な断食デトックスダイエットとは違い、野菜ジュースを飲むので回復食を1回で済ませることができるのもメリットです。
毒出しジュース半日断食のデトックスダイエット | |
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朝 | 野菜ジュース200ml |
昼 | 野菜ジュース200ml |
夜 | 回復食(レシピ例:おかゆ茶碗1杯、冷奴半丁、梅干し1粒、じゃがいもの味噌汁1杯) |
半日断食デトックスダイエット中に買い物に行くと、美味しそうなものの誘惑に負けてしまう可能性があるので、野菜ジュースと回復食の買い出しは前日に済ませておきましょう。デトックス器官である腎臓が活発になるのは夜11時〜夜中3時の間なので、早めに寝るとデトックスダイエット効果が高まります。

半日断食デトックスダイエットのコツは、前日の夜と翌日の朝は普段の食事量の70%程度に抑えておくことです。また、デトックスダイエットの回復食の後の30分は散歩をしたりお風呂に入るのがおすすめです。
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2.毒出しスープでデトックスダイエット
スープデトックスダイエットで活性酸素から身を守る

水銀をはじめとする有害ミネラルは、活性酸素を大量発生させることがわかっています。活性酸素は体に取り入れた酸素の一部が変化したもので、少量なら細菌を殺菌する効果があります。しかし、増えすぎると細胞を酸化させて錆びた状態にして老化を進めたり、ガンのリスクを高めます。

現代社会で生きている限りは、全ての毒から身を守ることはできません。そこで、デトックス効果が高いスープを作って飲むというデトックスダイエットがあります。
毒出しスープレシピ

デトックスダイエット用の毒出しスープのレシピはとても簡単です。玉ねぎ、ごぼう、昆布を煮て、水で戻した麩を入れて最後に味噌かカレー粉で味をつけるだけです。
材料(3食分) | |
---|---|
玉ねぎ | 大1個 |
ごぼう | 1本 |
麩 | 20g |
にんにく | 1片 |
昆布 | 1〜2枚 |
コリアンダー、味噌orカレー粉 | 各適量 |
塩、こしょう | 各少々 |
- 麩以外の材料を鍋に入れ、水をひたひたに加えて5分ほど煮る
- 水戻しした麩を軽く振って水切りし、鍋に入れる
- 塩、こしょうで味を整えたら味噌orカレー粉で味付けする
- 好みでコリアンダーを添えて1日2〜3杯食べる
玉ねぎのケルセチンは、毒素を挟んでデトックスする働きをします(キレート作用)。玉ねぎに含まれるキレート作用を持つ成分で代表的なのは、肝臓のデトックス効果を高める硫化アリルや抗がん作用があるセレニウムです。

麩には毒を包んで悪さをできないように閉じ込める成分が含まれています。麩や高野豆腐に多い成分で、亜鉛から生じる「メタロチオネイン」というものです。麩は安く手に入るので、デトックスダイエットに活用できますね。

さらに、デトックスダイエット効果を高めてくれるのがごぼうの食物繊維です。体内の毒素の75%は便から排出されます。食物繊維は腸に溜まった老廃物を絡め取って便として出してくれるので、デトックスダイエット効果が期待できます。

デトックスダイエットスープの味付けに使っている味噌には抗酸化作用、カレーの香辛料のウコンには肝機能を強化する働きがあります。この毒出しスープを毎日の生活に取り入れることで、気軽にデトックスダイエットができます。
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3.お風呂でデトックスダイエット
お風呂のデトックスダイエットはぬるめのお湯で

入浴に最適な温度は、人間の体温より少し高めの39℃くらいです。体を芯から温めることは、デトックスダイエットにつながります。デトックスダイエットに最適なのが、半身浴です。半身浴は温まった部分の血液が全身を巡るので、上半身が冷えてしまうことはありません。

血液は約1分で全身を1循環するので、20分浸かればその間に20循環することになります。熱いお湯だとゆっくりデトックスダイエットするのには不向きなので、ぬるめのお湯で行いましょう。心臓のポンプ作用も活発になり代謝や解毒を行う肝臓、尿を作る腎臓に運ばれる血液が増えてデトックスにつながります。

心臓の心房が温度や水圧に刺激されると、利尿ホルモンが出るので尿によるデトックスダイエット効果も期待できます。湯船の中で軽く体を動かすと、筋肉の収縮の動きによって乳酸などの疲労物質が血液とともに押し出されて代謝が良くなり、ダイエット効果が高まります。
デトックスダイエット効果を高める入浴法

39℃前後のお湯に20分程度浸かるだけでもデトックスダイエット効果は期待できますが、さらにデトックスダイエット効果を高めたいなら下のポイントを実践してみるといいですよ。
デトックスダイエット効果を高める入浴のコツ | |
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基本は半身浴 | 適温は39±1℃。季節や好みによって調整 |
湯船の中で運動 | 両手で湯船の縁を掴んで腰を後方に反らすorお腹を膨らませたり凹ませたりして腹筋背筋運動。片側の湯船の縁を両手で掴みながら腰をひねって上半身を動かして腰痛や筋肉痛解消 |
ぬるめのお湯に長く浸かる | 39℃くらいのお湯に顔にほんのり汗をかくまで浸かる。目安20分 |
最後に高温のお湯に入る | 湯船から出る前に温度を上げて2〜3分浸かる |
お風呂上がりはきちんと水分を補給してくださいね。水分不足だとデトックスダイエットの効果が半減してしまうので、ミネラルウォーターなどで補給しましょう。
4.生姜紅茶でデトックスダイエット
むくみを解消がダイエットには大切

日本のデトックスダイエットの元祖といえば生姜紅茶、と言われるくらい有名になったデトックスダイエット方法です。熱い紅茶に生姜のすりおろしを適量加えて混ぜ入れるだけで作れます。甘味が欲しい時には黒砂糖やはちみつを少々加えてもOKです。

入れることを優先して出す機能を無視してしまうと、余分な水分がどんどん溜まってしまいます。その代表的な症状がむくみで、体に水分がたまると顔、足や内臓までむくんで機能が低下してしまいます。むくみがダイエットの大敵と言われているのは、機能低下をも引き起こすからなんです。

体に水分がたまると体は冷えてしまいます。体温が1℃下がると代謝は15%、免疫機能は30%低下すると言われています。ダイエットを成功させにくくする原因にむくみが挙げられているのも納得できますね。また、免疫力低下によってガンやアレルギーのリスクも高まります。

また体が冷えると血液が固まりやすくなるので、血栓ができやすくなって脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。デトックスダイエットで体の余分な水分を排出することは、ダイエットだけではなく健康維持にも効果的なことです。
デトックスダイエット効果が高い生姜
生姜の辛味成分の「ジンゲロール」や「ジンゲロン」には、体を温めて血流を改善する効果があります。尿を出しやすくしたり、副腎髄質に作用して代謝をアップさせるなど、デトックスダイエットに大きな効果を発揮してくれます。

利尿剤はただ水分を排出する効果しかありませんが、生姜にはそれにプラスして体を温めてくれる効果もあります。総合的にむくみを解消してくれるので、むくみ太りへのデトックスダイエットには効果が高いです。

生姜を単独で食べるよりも、熱い紅茶にすりおろした生姜を加えた生姜紅茶を飲むのがデトックスダイエットにはおすすめです。紅茶に含まれるカフェインにはむくみや心臓の働きを改善する効果があります。また、赤い色素のテアフラビンやテアルビジンには強力に体を温める作用があります。

体を温めることで、内臓が元気に動き出せばデトックスダイエット効果が発揮されます。黒砂糖には白砂糖よりはミネラルが入っているので、生姜紅茶のデトックスダイエットの甘み付けの時に使ってみるといいでしょう。
デトックスダイエットのポイントは内臓の力を高めること

デトックスダイエットにはいろいろな方法がありますが、結局は自分の内臓の力を高めるという点に集約されます。西洋医学では症状に対して薬を使って症状を押さえつけますが、東洋医学は自己治癒力を高めることで体全体をよくして症状を改善させます。

デトックスダイエットは毒素を排出することで、解毒器官である肝臓を休めることができます。肝臓は解毒以外に代謝も担っているので、肝臓が解毒に余計なエネルギーを使わずに済むようになれば、好循環で痩せやすくなります。

肝臓の機能が高まると、体全体の循環も良くなって他の内臓器官の働きも良くなります。デトックスダイエットは、東洋医学の思想をベースにした自己治癒力を回復させる効果があるダイエット法です。なので、どのデトックスダイエット方法を実行するにしても内臓の力を重視して行いましょう。
デトックスダイエットで注意したいこと

デトックスダイエットの中でも、断食系のデトックスダイエットは糖尿病などで治療中の人は自己判断でやらないほうがいいです。断食をすると血糖値が下がり、糖尿病の人は低血糖症で危険な状態に陥る危険性があります。

他にも、お風呂でデトックスする方法は血圧が高い人は十分気をつけたほうがいいです。リスクを避けるためにも、自分の体に負担をかけない方法を選びましょう。持病がある人は、デトックスダイエットをしても問題ないかどうか医師に確認してからのほうがいいです。
まとめ:デトックスダイエットの効果とやり方・痩せるポイントについて

以上、デトックスダイエットの効果とやり方、痩せるポイントについて見てきました。デトックスダイエットで痩せるポイントは、内臓の力を高めることです。毒素を体に入れないようにするデトックスダイエットをすることで、自己治癒力を高めていくことがポイントです。

デトックスダイエットで体のゴミが排出されると、代謝や血液循環がよくなって痩せやすくなります。女性にとって嬉しいセルライトの解消や予防、しみやしわの改善などの効果も期待できます。デトックスダイエットの具体的な方法は、今回は4つ紹介しました。
- 毒出しジュース半日断食でデトックスダイエット
- 毒出しスープでデトックスダイエット
- お風呂でデトックスダイエット
- 生姜紅茶でデトックスダイエット
食べ物から働きかける毒出しジュースや毒出しスープ、生姜紅茶、お風呂で行うデトックスダイエットなど方法はいろいろあります。自分が一番取り組みやすいものを選んで実践してみてくださいね。