白湯とは?
そもそも白湯は、昔から日本でも「湯冷まし」と呼ばれて、薬を飲む時などに飲まれてきました。若い人にはなじみのない言葉かもしれませんが、ただの水を沸かしただけのお湯です。白湯が注目され始めたのは、芸能人たちが健康のために白湯を愛飲しているということが知られてきたからだと思われます。

白湯を飲むというルーツはインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」にあります。アーユルヴェーダは世界三大伝統医学のひとつで、白湯の作り方をはじめ、実践的な健康法として伝えられています。アーユルヴェーダはからだのバランスを大事にしていて、発祥はヨガと同じと言われています。

アーユルヴェーダによると、白湯は「からだの調子を整えてくれる理想の飲み物」だそうです。それは、アーユルヴェーダでは「水」「火」「風」の3つのバランスが取れている状態がベストだと考えられるからです。白湯の作り方は、その3ステップを踏んでいるので、完璧な飲み物というわけです。
白湯の正しい作り方
白湯の効能を最大限に生かすために、正しい作り方を調べてみました。白湯のルーツがアーユルヴェーダということに基づき、アーユルヴェーダ的作り方を白湯の「正しい」作り方と考えます。
アーユルヴェーダ的白湯の正しい作り方
- やかんかなべ(フタがあけられるもの)に水を入れ、強火で加熱する。
- ぶくぶく煮立ったら火を弱め、フタをあけて10分沸騰させる。
- 火を止め、そのまま50~60度まで冷ます。

アーユルヴェーダで言う3つのバランスをこの白湯の作り方に置き換えると、「水=水道水」「火=火にかける」「風=フタをあけて風を取り込む」ということになります。この白湯の作り方は、アーユルヴェーダの考え方と別に、科学的側面からも、理にかなっていると言えるので次に述べます。
水道水のカルキ抜きができる
水道水には消毒のためのカルキ(塩素)が含まれています。フタをあけて沸騰させ続け、蒸気を逃がすという白湯の作り方で、カルキを抜くことができます。カルキを抜くことで、まろやかで口当たりのよい白湯になります。

有害物質を取り除ける
水道水にはトリハロメタンという発がん性が疑われる物質が含まれています。この物質は沸騰して5分ほどたつと、濃度が2~3倍にあがりますが、15分ほど沸騰させ続けることで除去できるそうです。気になる人はこの白湯の作り方より5分ほど余分に沸騰させるとよいでしょう。
電気ケトルやレンジでの白湯の作り方
アーユルヴェーダ的白湯の作り方では、かなり手間がかかってしまいます。なので、アーユルヴェーダの考え方にはこだわらないという人は、電気ケトルやレンジで白湯を作っても構いません。この白湯の作り方の場合、沸騰させ続けることができないので、水道水を使うのは、カルキが気になります。塩素が含まれないミネラルウォーターを使うほうがよいかもしれません。

日本には硬度の高い硬水と呼ばれるものはほとんどありません。日本人は軟水に慣れているため、ミネラルウォーターを使うなら、軟水を選んだほうが飲みやすいでしょう。ただし、ミネラルウォーターはミネラルを豊富に含んでいるため、胃腸が栄養を吸収しようとして、からだに負担がかかってしまうかもしれません。
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白湯の飲み方
1日に飲む量は700~800ml程度
白湯は吸収がよいので、飲み過ぎるとむくみが出たり、からだに必要な成分まで流れ出てしまう恐れがあります。1日に飲む量は700~800ml程度にしておくのがベストでしょう。

コップ1杯をゆっくりすする
白湯は一気に飲んでしまわず、コップ1杯(150~200ml)を5~10分かけて、ゆっくりすするように飲みましょう。
温めなおしや氷で冷ますのはNG
白湯をゆっくり時間をかけて飲んでいると、冷めてしまうかもしれません。冷めたからといって温めなおすのはアーユルヴェーダ的にはNGです。「水」「火」「風」のバランスが崩れてしまうからです。もう一度新しい水を沸かしなおすか、保温可能な水筒などで飲むのがよいでしょう。早く飲みたいからといって水や氷で冷ますのも、バランスが崩れるのでNGです。
保温ポットに入れておいてもOK
朝は忙しくて、アーユルヴェーダ的作り方のように10分も沸かし続ける時間がない、という人もいるでしょう。そういう人は、夜のうちに白湯を作って保温ポットに入れて温度を保つのがおすすめです。そうすれば、朝起きてすぐにでも飲めますね。
白湯を飲むタイミング

白湯は朝起きてすぐ飲むのが一番効果的だと言われています。胃や腸が空いていて、吸収されやすいからです。あとは、朝昼晩の食事のときに飲むのがよいでしょう。就寝前に飲むのも、からだをリラックスさせるのによいです。しかし、白湯には利尿作用があるので、夜、トイレに起きるのが心配な人は控えたほうがよいかもしれません。
白湯のアレンジ
白湯は味がしなくて飲みにくいので、飲み続けられなかった、という人が多いようです。それは、からだが健康でない人ほど、おいしくなく感じるからだと言われます。白湯はからだ内に毒素があるほど、苦く感じ、飲み続けて健康なからだになると、甘みを感じるようになるそうです。白湯をよりおいしく飲み続けるために、アレンジ法を次に紹介します。
梅やレモンを入れて爽やかに

梅は潰して白湯に混ぜるとよいでしょう。カリウムが豊富で疲労回復に役立ちます。レモンは白湯を飲む直前に絞って入れるとよいでしょう。レモンに豊富に含まれるビタミンCは熱に弱いからです。ビタミンCは美容に効果的です。この爽やか味の白湯は、朝の目覚ましに飲むのがおすすめです。
しょうがやシナモンでアクセントをつけて

生のしょうがは皮つきのままスライスして、白湯を冷ましているあいだに入れましょう。しょうがはからだを温める効果があるので、白湯との相乗効果が期待できます。シナモンは冷えやむくみを取る効果が期待できるそうです。スパイシーで独特な香りがあるので、人によって好みが分かれると思います。
はちみつや黒砂糖の甘さでほっこり
カロリーは上がってしまいますが、白湯にはちみつや黒砂糖を入れるのもおすすめです。たまには甘味を加えて、ほっこり気持ちを落ち着けるのもいいでしょう。はちみつは喉の痛みを取る効果があります。黒砂糖はミネラルが豊富で肌トラブルを改善する効果があります。
パウダー寒天で小腹を満たす
白湯にパウダー寒天を溶かし入れると、飲んだ時の満腹感が増し、ダイエットに効果的かもしれません。寒天は食物繊維を多く含むので便秘の解消にもよいでしょう。
白湯がもたらす効能
白湯を飲むことには、大きく分けて次の2つの効能があります。この2つの効能により、ダイエットや便秘対策、デトックスにおすすめされているのです。
- からだを温めて、基礎代謝がよくなる。
- 利尿作用によりからだの老廃物を排出する。
基礎代謝をあげて、ダイエット向きのからだに

内臓温度が1度あがると、基礎代謝は10~20%ほどあがると言われています。基礎代謝とは、生きていくための生命活動、例えば内臓を動かしたりするためのエネルギーのことです。つまり、私たちのからだはじっとしているだけでエネルギーを消費しているのです。ですから、白湯を飲んでからだを中から温め、基礎代謝があがると、太りにくく、痩せやすいからだになるのです。
腸を元気にして、便秘解消

白湯でからだを温め、優しい刺激で腸を活発化して、便通を促します。水分を補給するという意味でも腸内環境を整えます。
利尿作用でデトックス
からだに受け入れられやすい白湯を飲むと、利尿作用によりからだの毒出し(=デトックス)効果があります。からだの未消化物や老廃物を押し流し、からだの中をきれいに掃除してくれます。からだの中がきれいにリセットされると、必要な栄養素を取り込みやすくなり、よい循環が生まれます。

このように、最初に挙げた2つの効能が相互に働きあって、エネルギー消費を高め、老廃物をためこまない循環のよいからだを作ります。白湯を飲むことでからだが本来持っているバランスを取り戻すと言えるでしょう。
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まとめ:白湯の正しい作り方と白湯の効能
白湯による健康法は手軽に始められます。白湯のルーツを大事にするなら、アーユルヴェーダの正しい作り方で始めてみましょう。アーユルヴェーダの作り方は手間がかかりますが、電気ケトルやレンジでの作り方はミネラルウォーターを使うのでコストがかかります。個人のライフスタイルや価値観で、どちらを選ぶかは自由です。先人の教え、アーユルヴェーダに従ってみるのも、ロマンを感じますね。

白湯を飲むだけで、ダイエットや便秘、デトックスに効果があるとは驚きですが、白湯が効くメカニズムを調べてみると、納得できますね。白湯を飲んで、生来持っているからだのバランスを取り戻しましょう。
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