良い油で効果的にダイエット① 良い油と悪い油があるって本当?
油には、体にとって良い油と悪い油があります。マーガリンなどに含まれている食物油は、悪い油と考えられています。食物油は通常、常温で液体ですが、マーガリンは固形です。
製造の過程で水素を足して固形にしているからですが、その過程で肥満の原因となるトランス脂肪酸が発生します。日本ではまだ規制をしていませんが、欧米などの国々では心筋梗塞などの原因になり得るとして、マーガリンの使用を規制しているところもあります。
日本で市販されているパンやケーキなどの成分をチェックしてみると、マーガリンやショートニングが多用されています。
“パンにマーガリンを塗っていないから私は大丈夫”と思う人も、パンやファストフードなどの加工食品から知らないうちに、このような油を体に取り入れている可能性があるということを頭に入れておいてください。
一方、良い油としておススメできるのは、亜麻仁油やエゴマ油などのαリノレン酸が多く含まれたオメガ3系の不飽和脂肪酸や、オメガ9系のオリーブオイルなどです。
特に、ダイエットにはオリーブオイルがおススメです。オリーブオイルの中でも特に、エクストラバージンオイルは大変質が良く、酸化も少なくて抗酸化作用や抗炎症作用などもあります。
オリーブオイルの中に含まれる「オレイン酸」と呼ばれる成分は、健康診断などで気になる「悪玉コレステロール」を減らし、「善玉コレステロール」を増やします。
オリーブオイルのカロリーは大さじ1杯で約120kcalですが、脂質だけでなく、ビタミンE、ビタミンKなどのビタミン類も含んでいます。このオリーブオイルをたっぷり含んだ地中海料理を常食としている人たちは、心臓病や動脈硬化などの病も少ないと言われています。
コレステロールが多めの食品を食べるときには、ドレッシングとしてかけてオリーブオイルを活用するなど、良い油を上手に選んで調理に使うことによって、美しく健康的にダイエットをすることが可能になります。
良い油で効果的にダイエット② 使う油はなるべく熱を加えない!
さて、体に良い油と悪い油があることを紹介しましたが、ダイエットのために効果的に油を使うには、熱を加えないようにして油を使う工夫が必要です。
熱を加えることによって温度の影響を受け、油は酸化して品質が劣化してしまいます。酸化した油をとることによって体も酸化してしまいます。釘などが錆びるのと同じで、体を老化させてしまう可能性があるのです。
酸化をできるだけ防ぐためには、冷蔵庫などで油を低温で保存し、なおかつ、熱を加えずにドレッシングなどでそのまま使う工夫をすると良いでしょう。
良い油の中でも特に、ドレッシングなどそのまま使う油に向いているのは「亜麻仁油」で、血液中の中性脂肪を抑える効果があります。亜麻仁油とタマネギ、塩麹に醤油、酢などをお好みの分量で混ぜて、簡単な手作りドレッシングを作ってみるのも良いでしょう。
キャベツやレタス、カイワレ、トマトなどの新鮮な野菜で作ったサラダにこれをかけると美味しいです。野菜だけではなく、鶏肉などにかけてもさっぱりとした風味が楽しめます。体に良い油でオリジナルドレッシングを作ってみてはいかがでしょうか。
良い油で効果的にダイエット③ ナッツの油も見逃せない!
最近美容に敏感なセレブ達の間で、ピーナッツやアーモンド、くるみなどのナッツ類が注目されています。“油とナッツ、どういう関係があるの?”と思うかもしれませんね。
ナッツ類はカロリーが高いのですが、良質な不飽和脂肪酸が多いことで知られています。ナッツを食べることによって、良い油を体内に取り入れることができるというわけです。
ナッツにはビタミンやミネラル類、食物繊維なども多く、例えばアーモンドであればビタミンEが大変豊富です。ビタミンEには抗酸化作用がありますから、アンチエイジングや冷え性の改善効果、血流改善・代謝改善によるダイエット効果も期待できます。
また、便秘が気になる人は、ナッツの豊富な食物繊維が便秘の解消にも役立ってくれます。
ナッツを選ぶ時には、できるだけ新鮮で農薬などが使われていない、信頼のおけるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
そして、ダイエットの期間中につい甘いものに手が伸びてしまう人は、おやつに食べているケーキやアイス、スナック菓子などをナッツに置き換えてみてはいかがでしょうか。