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痩せ体質と褐色脂肪細胞の関係
私たちが通常“脂肪”と呼んでいるのは「白色脂肪細胞」、いわゆる体脂肪ですが、それとは正反対の働きで脂肪を燃やしてくれる「褐色脂肪細胞」と呼ばれるものがあります。
褐色脂肪細胞とは
脂肪を燃焼して体温を上げ、外部の刺激による体温の低下から体を守ってくれます。また、食事の余分なエネルギーを消費してくれる働きもあるので、褐色脂肪細胞が多くて活発な人は一般的に、たくさん食べても太らないと言われています。
大食いで有名なタレントのギャル曽根さんは、あれだけ食べて体重は45㎏(身長162cm)という超スリムな体型。TV番組の“金スマ”でそのナゾを調べたところ、食事中だけではなく、睡眠中も痩せる脂肪細胞が活発に働いていることが放映されていました。
ギャル曽根さんの例は少し極端(消化器系の構造が特殊という理由もある)かもしれませんが、痩せ体質の人は褐色脂肪細胞が活発に働く可能性があります。しかし、この脂肪細胞を増やすのは難しいとされているので、いかに活性化させるかがポイントです。
次の章からはその方法についてみていきましょう。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法① 韓国のソウルフードが燃やす!キムチ
褐色脂肪細胞の活性化を促す食材に、トウガラシ、しょうが、にんにくなどが挙げられます。特にその辛味成分である、トウガラシのカプサイシン、しょうがのパラドール、にんにくのアリシンが脂肪燃焼をさせるスイッチになると言われています。
そして、その3つの食材を同時に摂れるのがキムチ。キムチがダイエットに良いと言われるのは、痩せる脂肪細胞の刺激を促すこともその理由の1つに挙げられます。
同じように、ワサビの辛味成分にもその効果が確認されています。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法② お茶で燃やす!茶カテキン
緑茶に多く含まれる茶カテキン。この茶カテキンには褐色脂肪細胞の活性効果大!
実際、褐色脂肪細胞の働きが弱まっている被験者に、茶カテキン含有量540mgのお茶(ヘルシア緑茶)を1日2本、5週間摂取し続けてもらった結果、エネルギー消費量及び脂肪燃焼量が格段にUPして、褐色脂肪細胞の活性化が認められたのです。
緑茶を飲む習慣をつけたり、市販の高濃度茶カテキン飲料をうまく利用しましょう。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法③ シャワーで燃やす!温冷刺激
褐色脂肪細胞は肩や首、胸元などの限られた場所にしかなく、この部分を温冷刺激することが活性化に有効だとされています。方法は簡単! 温水と冷水を約30秒ずつ、交互に5〜6回シャワーを浴びるだけです。
血管の拡張と収縮を繰り返すことが刺激になり、活性化を促します。温度は温水40℃、冷水20℃を目安に、無理のない範囲内で行って下さいね。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法④ よく噛んで燃やす!咀嚼(ソシャク)
昔から“よく噛んで食べましょう”と言われますが、噛むという動作がなんと褐色脂肪細胞に働きかけをしてくれます。ソシャクをすることで交感神経が刺激されて、痩せる脂肪細胞の働き(ノルアドレナリンの分泌)を促してくれます。
つまり、食事をしながら脂肪燃焼のスイッチを入れることができるのです! 早食いは食べ過ぎてしまうだけでなく、脂肪燃焼力を下げてしまうのでとっても損。1口20回! 噛む習慣で燃える体をつくりましょう。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法⑤ 血流UPで燃やす!肩甲骨ストレッチ
褐色脂肪細胞は肩の甲骨周辺にあるので、その部分を動かすと刺激を与えることができると言われています。しかし、実際にはそこに医学的根拠はなく、肩の甲骨を動かしても褐色脂肪細胞の活性化につながるかどうか、今の段階でははっきりわかりません。
しかしながら、肩こりの解消やダイエットしやすい体に導くには、血流を良くしておくことが大切です。
超簡単!冷え取り肩甲骨ストレッチ
血行が良くなり、背中からポカポカに♪
方法 |
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①背筋を伸ばして立ち、お尻のところで手を組みます。 |
②息を吸いながら、肩甲骨を寄せるイメージで、肩を後ろに寄せていきます。 |
③息を吐きながら、組んだ手を上げていき、上半身も倒し、そのまま10秒キープ! |
④息を吸いながら、最初の姿勢に戻りましょう。 |
呼吸はゆっくりと、それに合わせて動作もゆっくりと行いましょう。デスクワークなどで肩の凝りが気になる人は、肩甲骨を寄せたり、肩を回したりと、意識的にストレッチをするように心掛けましょう。
褐色脂肪細胞を活性化することができても、短期間でグングン痩せるほどの効果はないかもしれませんが、今より燃えやすい体を目指すことは可能です。毎日の生活に取り入れてみて下さいね。