豆乳クッキーの種類
豆乳クッキーとして売られているものは、大きく次の3つに分類されます。
①おから100%クッキー
置き換えダイエットとして紹介されていたのがこのタイプ。いわゆるダイエットクッキーとして扱われることが多い。繋ぎとして豆乳を使用しているものと使用していないものがある。
②おから「入り」クッキー(小麦粉などの他の粉を使用しているもの)
こちらはおやつとして利用され、おからと他の粉の割合が不明なものも多い。普通のクッキーよりはヘルシーな場合が多く食べやすいので、手軽な間食として利用しやすい。
③豆乳入りクッキー(おからは使用せず豆乳を加えているもの)
種類としては少ない。牛乳の代わりに豆乳を使用しているケースが多い。
いかがですか?食べたり見たりしたことのある「豆乳クッキー」はあったでしょうか?
食べやすさでいうと市販のクッキーに近い②と③が口コミなどの評判も良く、より嗜好品としての風合いが強いです。おから100%クッキーに挑戦する前に、まず味を試す意味で食べてみる方もいるようですね。
では次にこの3種類のクッキーにどんな違いがあるのか、代表的な商品を取り上げて見てみましょう。
比べてみよう!3種類の豆乳クッキー
今回は、
①おからクッキー:カフェレストランプリムラ おから100%クッキー
②おから入りクッキー:グリコ おからだから(チーズケーキ)
③豆乳入りクッキー:EPA+ 豆乳クッキー(サクサク食感チーズ味)
の3つをほぼ同じ量にして比べています。参考までに、市販のクッキーの代表としてマリービスケットの栄養をまず見てから比べてみて下さい!
マリービスケット(2枚10.8g) | |
---|---|
エネルギー | 48kcal |
炭水化物 | 8.6g(糖質+食物繊維) |
原料(多い順) | 小麦粉、砂糖、牛乳、とうもろこしでん粉、ショートニング |
①カフェレストランプリムラ おから100%クッキー(1枚10g) | ②グリコ おからだから(1/2枚11g) | ③EPA+ 豆乳クッキー(1本13.5g) | |
---|---|---|---|
エネルギー | 38kcal | 49.5kcal | 69kcal |
たんぱく質 | 1.5g | 0.7g | 2.0g |
脂質 | 2.6g | 2.5g | 4.0g |
炭水化物 | 5.1g(糖質2.0g+食物繊維3.1g) | 6.4g(糖質5.2g+食物繊維1.2g) | 6.2g(糖質6.0g+食物繊維0.2g) |
原料(多い順) | おから、無塩マーガリン、砂糖、鶏卵 | 砂糖、ショートニング、小麦粉、乾燥おから、チーズパウダー、鶏卵 | ホワイトチョコレート、小麦粉、マーガリン、調整豆乳パウダー、大豆パフ、脱脂粉乳、調整豆乳 |
メイン原料のGI値 | 35(おから) | 109(砂糖)、60(小麦粉) | 80以上(ホワイトチョコレート)、45(全粒粉) |
表を見ていただくと分かる通り、気になるカロリーや炭水化物では、
①おから100%クッキー < マリービスケット < ②おから入りクッキー < ③豆乳入りクッキー
の順でよりヘルシーとなりました。
また、おからの量に比例して食物繊維量も、おから100%クッキーがぶっちぎりで首位に立っています。ダイエットで避けたい糖質量も、おから100%クッキーが他の2つに差をつけていますね。
ですが、おから入りクッキーと豆乳クッキーもマリービスケットと比べると炭水化物量が低く、ダイエット中の間食としは適しているようです。
おから「入り」クッキーの注意点
さて、最も手に入れやすく食べやすい上に、比較してみると普通のクッキーよりも健康的なお菓子に見える②の「おから入りクッキー」(「おからだから」のような商品)ですが、注意してほしい点があります。…どこか気づきましたか?
それは原材料名の部分です!原材料名は量が多い物から順に書くことになっているのですが、肝心のおからは4番目で、なんと一番多いのは小麦粉ですらなく砂糖とショートニングということが分かりますね。
製品のパッケージの所には「おから32%」と表記があるのですが、これはあくまで乾燥おからをふやかして生おからにした時の全体に占めるパーセンテージですよ!ということですから、単純な原材料の重さとしては少なくなったと思われます。
おから入りクッキーを買う時には、原材料名とおからがどのくらい含まれているかも忘れずにチェックするのが、デブ卒のカギになりそうですね!
あなたに合った豆乳クッキーは?選んでみよう!
以上を踏まえて、目的別に豆乳クッキーを選んでみましょう。
置き換えダイエットに使いたい or 短期集中の人→①おから100%クッキー
メリット
おから100%クッキーはほとんどがおからなので、低カロリー、低糖質に加えて食物繊維が豊富なのが特徴。噛みごたえがあり、自然な甘さもあるので、1食置き換えてもストレスが溜まりにくいという口コミも多い。食べる時にはたっぷりの水分と共に摂ることで腹持ちもアップ。
デメリット
低カロリーなのでつい食べ過ぎてしまう可能性がある。人によっては食べにくく感じる。
間食のカロリーを抑えたい or そこまでのカロリー制限は必要でない or おからクッキーを試してみたい人→②おから入りクッキー or ③豆乳クッキー
メリット
美味しい、食べやすい。比較的安価で買いやすく試しやすい。普通のクッキーとカロリーはそこまで変わらないが、糖質が少ない場合が多い。食物繊維に加え、他の栄養素が付随されている商品が多い(EPA+など)。
デメリット
食べやすくするために、砂糖や味付け(チーズやチョコチップなど)でダイエット効果が薄れる。
目的別に豆乳クッキーの種類を選んでも、商品が色々あって迷う…という人は次のポイントも押さえて選んでみてください。
- 原材料名:重量順に表記されているのでチェック!
- プレーン味を選ぶ:美味しい味になればなるほど高カロリーになりがち。
- 1枚あたり栄養表記があるものを選ぶ:何枚まで、と決めれば食べ過ぎを防げます。
いかがでしたか?豆乳クッキーは置き換えダイエットのような短期集中から、健康的な間食のように長期的にも取り入れることができるアイテムです。選べる商品が増えていますから、特徴を押さえて自分に合ったものを選択することが大事ですね。