万能な便秘のツボはここ!
ダイエットの天敵・便秘。腸内環境を整えたり、運動やマッサージをして、日々便秘解消を目指している方も多いのではないでしょうか。この他にも便秘の解消に役立つ方法として、便秘のツボ押しがあります。
便秘のツボにはいくつかあり、便秘のタイプによって効果的なツボは異なります。まずは、どの便秘タイプにも効果的な万能な便秘のツボを紹介しましょう。
あらゆる便秘に効くツボ
支溝(しこう)
あらゆる便秘に効くツボで、「便秘の名穴」とも呼ばれています。便秘になりがちな妊婦さんや、痔持ちで便秘に悩まされている方にもおすすめです。早い方では支溝を押して3分もすると、便意を感じるようになります。
- 場所…手の甲側にあり、手首から指3~4本分下がった中央付近にあります。
- 押し方…親指の腹を使って、少し強めに下に向かって揉みほぐすように押します。3分くらい続けても問題ありません。
即効性があるツボ
「天枢(てんすう)」、「間使(かんし)」は腸の働きを活発にし、胃腸を整えてくれるツボです。トイレに行く前、行ったときは必ず押すようにしましょう。早い方では2~3回も押すと、便意を感じるようになります。
天枢(てんすう)
- 場所…おへそを挟んで、左右指3本分ほど外側にあります。
- 押し方…人差し指から薬指までの3本指で、同時にゆっくり数回押します。座った状態でお尻を突き出し、腰を曲げた「く」の字の状態で押すと効果的です。
間使(かんし)
- 場所…手の内側にあり、手首から指4~5本分下がった中央付近、ちょうど2本の筋の間あたりにあります。
- 押し方…親指の腹を使い、押して痛気持ちいいくらいの強さで押します。筋が通っているので、強く押すと痛みを感じるので注意しましょう。
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ポイント
万能な便秘のツボを押してみよう。特に即効性のある便秘のツボは、トイレに入る前、入ったときは必ず押す習慣を。
タイプ別便秘のツボ
一言に便秘といっても、人によって便秘のタイプは様々で、中国医学では便秘を4つのタイプに分類しています。タイプ別に代表的な便秘のツボを紹介します。万能な便秘のツボと一緒に、あなたの便秘のタイプに合わせた便秘のツボを押してみましょう。
辛い物大好き「熱秘タイプ」
辛い物や甘い物、脂っこい物が大好きな方に多く、便秘に伴う肌荒れや口臭が現れます。コロコロとしたウサギのような便で、便臭が強くなります。
合谷(ごうとく)
- 場所…手をパーの状態に開き、親指と人差し指の付け根の中間付近にあります。
- 押し方…反対側の親指と人差し指で合谷をはさみ、親指の腹を使って食い込ませるように押します。
曲池(きょくち)
- 場所…肘を曲げたときにできる親指側のシワの先端あたり、骨のくぼみにあります。
- 押し方…親指を立てて、痛気持ちいいくらいの強さでゆっくりと押します。
ストレスによる「気秘タイプ」
デスクワークなど長時間座っている姿勢が多い方や、運動不足、ストレスを抱えやすい方に多いタイプです。ゲップや口に苦みが現れ、便意はあるもののすっきりとした排便感が得られず、お腹が張りやすくなります。
足三里(あしさんり)

出典:www.daddo.jp
- 場所…膝の皿から指4本ほど下がった、少し外側にあります。椅子に座った状態で膝に手を置いたときに、へこんでいる部分です。
- 押し方…両手の親指を重ね、親指の腹を使って痛気持ちいいくらいの強さで揉みほぐすように押します。
中脘(ちゅうかん)
- 場所…おへそと溝落ちを結んだ直線上の中間あたりにあります。
- 押し方…仰向けに寝た状態で、両手の人差し指から小指までの4本指をそろえて垂直に押します。
気や血が不足ぎみ「虚秘タイプ」
病後や産後の方に多く、気と血が不足しているために起こります。気が不足すると顔色が悪くなり、疲れやすくなります。便意を感じるものの排便できず、排便時のいきみによる息切れが現れます。逆に血が不足すると、顔のつやがなくなり、めまいなどが現れ、長期の便秘でうさぎのような便になります。
三陰交(さんいんこう)
- 場所…足の内側にあり、くるぶしから指4本以上あがった、骨と筋肉の間にあります。
- 押し方…両手の親指を重ね、揉みほぐすように押します。
大腸兪(だいちょうゆ)
- 場所…背中のちょうどベルトをする位置あたりにあり、背骨をはさんで左右指2本分ほど外側にあります。
- 押し方…膝を立てて仰向けに寝た状態で、グーに握った手を押し当て、体を左右にゆっくり動かします。
冷え性による「冷秘タイプ」
冷え性や虚弱体質の方に多く、手足やお腹、腰など血行が悪くなり冷えることで起こります。体が冷えて寒く感じることに加え、頻尿になることも。
気海(きかい)
- 場所…おへそから指2本分ほど下がった下腹部にあります。
- 押し方…両手の人差し指と中指を重ね、ゆっくり押します。
腎兪(じんゆ)
- 場所…おへその高さで両手を腰に回したときに親指があたるところ、背骨を挟んで指2本分外側にあります。
- 押し方…両手を腰に回し、親指を置いて揉みほぐすように押します。指を置いた状態で体を反らせても刺激することができます。
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ポイント
万能な便秘のツボと併せて、自分の便秘のタイプに合った便秘のツボを押し、便秘を解消しよう!
効果的なツボ押しの方法
これまでに紹介した便秘のツボの場所はあくまでも目安です。人によって微妙にツボの場所は異なるため、目安のツボ付近を押して少し痛みを感じる場所が、あなたの便秘のツボの場所となります。
便秘のツボを押すときは、痛気持ちいいくらいの強さで押し、次のことを意識して行うとより効果的です。ただし、万能な便秘のツボは早い方だと効果がすぐに現れるのでこの通りではありません。
- ツボ押し後に体が冷えないようにしましょう。
- ツボ押しはリラックスしているとき、就寝前に行いましょう。
- ツボを押すときは息をゆっくりと吐きながら、離すときは深く息を吸いましょう。
ポイント
ツボを押しで血行が良くなっても、後で体が冷えてしまっては効果が台無し。ツボ押し後は体が温まった状態で、すぐに就寝するのがベスト!
ツボ押しで注意すること
ツボ押しは「強く押した方が効果がある!」、「長時間押した方が良い!」と思っていませんか?これらは大きな間違いです。強い刺激や長時間の刺激によって、痛みが現れたり症状が悪化することがあります。この他にも便秘のツボ押しを行う際には、次のことを守って行いましょう。
- ツボの場所がケガをしているときは止めましょう。
- 発熱など体調が悪いときは避けましょう。
- アルコールを飲んだ後や食事後30分以内のツボ押しは止めましょう。
- 入浴直後の発汗しているときは避けましょう。
- 妊婦の方は医師に相談してから行いましょう。