顔のむくみを解消するマッサージ前の準備
顔のむくみを解消するマッサージの前に、顔以外の周辺の筋肉をほぐしたり、リンパの流れを良くすると、より顔のむくみがすっきりします。顔のマッサージ前に、まずは首のマッサージを行いましょう。
やり方(前半) |
---|
① 首の後ろで両手を組み、首筋に沿ってなでるように下ろしていきます。 |
② 両手を下ろしたところで組んでいる両手を外し、鎖骨のあたりまで指に力を入れてすべらせます。(5~10回) |
③ 耳たぶより少し前、上の歯の奥歯あたりにある左右の耳下腺を中指で軽く押します。 |
やり方(後半) |
---|
④ 耳下腺から鎖骨に向かって、首の両端を上から下へと軽くなでます。 |
⑤ 人差し指から小指までの4本を鎖骨に置き、内から外に向かってマッサージします。 |
⑥ 鎖骨からわきの下に向かってリンパを流し、最後にわきの下を軽く押さえます。 |
ポイント
顔のむくみを解消するマッサージを行う前に、顔周辺の筋肉をほぐし、リンパの流れを良くすることで余分な水分を排出しやすくなる。
顔のむくみを解消するマッサージ
顔周辺のコリをほぐしたら、顔のマッサージを始めましょう。
やり方 |
---|
① 目元は上下とも目の周りの骨に沿い、目頭から目尻を通って耳下腺までマッサージします。 |
② 頬の部分は耳下腺に向かうように、内側から外側に向かってマッサージします。 |
③ 口元から下は顎に向かうように下にマッサージし、フェイスラインに沿って耳下腺までマッサージします。 |
④ 耳の後ろあたりから、首筋を通って鎖骨までマッサージします。 |
マッサージが終わったら、両方の手の平を使って小鼻の横から耳下腺まで、顔全体を引き上げます。最後に、マッサージ前の準備で行った首のマッサージをもう一度行います。
ポイント
どのパーツのマッサージでもポイントとなるのが、耳下腺。耳下腺を意識してマッサージしよう。
マッサージをする際の3つポイント
顔のむくみを解消するマッサージを行う際は、次の3つのポイントを押さえて行いましょう。
①クリームや乳液をつけてから行う
肌の滑りが悪いと無理に力を入れすぎてしまうので、乳液やクリーム、オイルをつけてからマッサージを行いましょう。使用量の目安はいつものお手入れで使用する量より、やや多めにつけるようにします。
②パーツに合った力加減
顔の中でも特に目の周りは皮膚が薄くデリケートな部分であるため、マッサージをする際には注意が必要です。目の周りを強くこすってしまうと、シワや色素沈着の原因になります。逆に頬やおでこは弱い力では、刺激が弱くなるのでやや強めに行うと効果的です。
③指を上手に使う
指の中でも力が入りやすい指とそうでない指があります。目の周りはデリケートなので力が入る指を使ってマッサージすると、逆効果になります。目の周りをマッサージする際は、中指や薬指を使って行いましょう。頬やおでこ、フェイスラインはしっかり刺激を与えたい部分なので、人差し指や親指を使ってマッサージしましょう。
ポイント
顔のむくみを解消するマッサージの前には、乳液やクリームなどをつけて肌の滑りを良くしよう。顔の中でも目の周りは皮膚が薄いため、強い力でマッサージしないよう中指や薬指を使って行うこと。
顔のむくみを解消するツボ
顔のむくみを解消するツボにはいくつかあります。「顔のむくみだから効果的なツボは顔にある!」ということはありません。各パーツに存在する、顔のむくみの解消に効果的なツボを紹介します。
顔ツボ
四白(しはく)
- 場所…黒目から下にさがって、下まぶたの骨のくぼみから指1本分ほど下にあります。
- 押し方…指の腹を使って円を描くように回しながら5秒間押し上げ、左右5回ずつ行います。
承漿(しょうしょう)
- 場所…唇と顎の間にある少しくぼみのある部分にあります。
- 押し方…中指と薬指を使って5秒間押して、ゆっくりと離す動きを5回行います。
耳ツボ
耳門(じもん)
- 場所…耳の穴の横あたりの少しくぼみのある部分にあります。
- 押し方…人差し指を使って痛気持ちいいくらいの強さで押します。ゆっくり3秒間押して、ゆっくり離す動きを左右5回ずつ行います。
翳風(えいふう)
- 場所…耳たぶの裏側にある、くぼんでいる部分にあります。
- 押し方…中指を使って痛気持ちいいくらいの強さで押します。ゆっくり3秒間押して、ゆっくり離す動きを左右5回ずつ行います。
足ツボ
陰陵泉(いんりょうせん)
- 場所…膝の内側の骨を下に辿って、大きく曲がって細くなっている部分にあります。
- 押し方…親指で陰陵泉の場所を強めにしっかり押します。
腎臓・膀胱・尿管のツボ

出典:tubodojo.com
- 場所…足裏の土踏まずの上部分から内側のかかとの上部分にかけてあります。
- 押し方…腎臓のツボから膀胱のツボに向かって強めに揉むように押します。左右1~2分行います。
詳細はこちら!
手のツボ
合谷(ごうとく)
- 場所…手の甲側にあり、親指と人差し指の骨の付け根部分より少し指側にあります。
- 押し方…反対側の親指を使い、人差し指の骨に向かって痛気持ちいい強さで、3秒間押してゆっくり離す動きを数回繰り返します。
列欠(れっけつ)
- 場所…手首の内側の親指側で脈を感じる部分から、指2本分下がったところにあります。
- 押し方…反対側の親指で痛気持ちいい強さで押します。ゆっくり3秒間押して、ゆっくり離す動きを左右5回ずつ行います。
ツボ押しをする際の3つのポイント
ツボ押しを行う際は、次の3つのポイントを押さえて行いましょう。
①強く押さない
ツボは強く押したから効果があるというわけではありません。徐々に力を入れて、痛気持ちいい力で押すようにしましょう。
ツボを押す時は呼吸も意識しましょう。押す時はゆっくり息を吐くことで、リラックスするので余計な力を加えずに済みます。
②指の腹を使う
ツボ押しの基本は指の腹を使って行います。指先でツボ押しを行うと、爪をたてて肌を傷つけてしまう可能性もあり、丁度良い力加減が分かりません。
③調子の悪いときは行わない
ツボは刺激を与えることで内臓の働きを活発にさせる効果があります。体調の優れない状態でツボ押しを行うと、かえって不調に陥ることもあるので注意が必要です。ツボの位置がケガや吹き出物などある場合も、ツボ押しは避けましょう。
ポイント
ツボ押しは体調の悪いときに行わないようにしよう。呼吸に合わせて痛気持ちいい程度の力を加え、指の腹を使って押すこと。